レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、メルセデスがマックス・フェルスタッペンを引き抜こうとしていると語った。
マルコはドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』に対し、メルセデスF1チームを率いるトト・ヴォルフ(エグゼクティブディレクター)が何度もフェルスタッペン本人や彼の父親であるヨス・フェルスタッペンに電話をかけてきているのだと次のように語った。
「トト・ヴォルフは数か月にわたって彼と彼の父親に何度も電話をしてきているよ」
フェルスタッペンに関してはレッドブルとの間に2020年までの契約を結んでいる。だが、実際にはフェルスタッペンがその契約を解除して2020年にメルセデスへ移籍することも可能だと考えられている。
『Auto Bild(アウト・ビルト)』によれば、フェルスタッペンの契約にはいわゆる契約解除条項が設けられており、もし2019年のレッドブルのパフォーマンスがよくなければチームを離れることも可能となるはずだという。
しかし、マルコは「私は落ち着いているよ。マックスの契約にある条項は問題にはならないはずだし、彼は我々と一緒にやることを心地よく感じているからね」と語り、次のように付け加えた。
「我々が彼にF1タイトルを狙えるだけの素材を提供していれば、彼が出て行く心配はないよ」
とは言え、今季ここまでのところレッドブル・ホンダがタイトルを狙える状態にあるとは考えにくいのが事実だ。そして、その原因はホンダが供給しているエンジンではなく、レッドブルのシャシーにあると考えられている。
「先週の(バーレーン)テストは非常によかったし、非常に本質的なものとなった」
そう語ったマルコは次のように付け加えた。
「我々はレース週末の問題を的確にとらえたし、今後具体的な行動に移すことができる。基本的に、我々のクルマにはもっとダウンフォースが必要なんだ」