カルロス・サインツが、2019年から所属するマクラーレンはトップチーム返り咲きを中長期的目標としてとらえていると語った。
レッドブルのドライバー育成プログラムメンバーであったサインツは2018年にはレンタル移籍という形でルノーのワークスチームに所属していた。
だが、すでにレッドブルとの契約は解消し、2019年には今年限りでF1を引退したフェルナンド・アロンソの後任としてマクラーレンで走ることになっている。契約期間は2年だ。
■マクラーレンで走ることにワクワクしている
サインツによれば、近年は不振が続いているマクラーレンへの移籍を決めた背景には、同じスペイン出身ドライバーであるアロンソがサインツにマクラーレンとの契約を勧めたという事実があったようだ。
「僕にとってはいい1年だったよ」
母国スペインの『EFE通信』にそう語ったサインツは次のように続けた。
「マクラーレンのようなチームへのドアが開かれるというチャンスが巡ってきたし、これから2年間にわたって僕は彼らとの仕事を楽しむことになる」
「“ワクワクしている”。それが僕の今の気持ちを表す言葉だよ」
「今月、僕は(マクラーレンの)ファクトリーにいってそこの人たちと会うことができた。そして、厳しい年を過ごしたものの、今ではチームがすっかり気持ちを新たにしているのが分かったんだ」
■トップ返り咲きは「中期的目標」
そう語ったサインツだが、イギリスのウォーキングにファクトリーを構えるマクラーレンの今後に向けた「現実的目標」は「少しずつ」改善を目指していくことだと次のように続けている。
「僕たちがどれくらい改善することができるかは分からない。だけど、進歩を遂げながら、できる限り貢献していきたいと思っているよ」
「短期的な取り組みも重要だけれど、僕たちのプロジェクトは中期的なものだということを忘れてはならないよ。本当に重要なことは、来年のオーストラリア(開幕戦)ではなく、今から2年後に僕たちがどういう位置にいるかってことなんだ」
そう語った24歳のサインツは次のように付け加えた。
「フェルナンドが僕にマクラーレンへ行くようアドバイスしてくれた。それは彼がこのチームには可能性があると信じているからだよ。彼もこのプロジェクトが中期もしくは長期的なものになるのは分かっている。だけど、僕はまだ若いし、忍耐力だってあるから、こういうチームで自分自身を確立していくつもりだよ」