メルセデスAMGを率いるトト・ヴォルフ(エグゼクティブディレクター)が、来季もバルテリ・ボッタスと契約を結ぶかどうかについてはもう少し時間をかけて決めるつもりだと語った。
昨年限りでF1を引退したニコ・ロズベルグの後任としてウィリアムズから移籍してきたボッタスだが、メルセデスAMGとの契約は今年1年だけとなっている。そのボッタスは今週、メルセデスAMGとの複数年契約を勝ち取ることが目標だと認める発言を行ったことが報じられていた。
■ボッタスにプレッシャーがあるのは確か
「もちろん、彼にはプレッシャーがあるだろうね」
スペインの『Marca(マルカ)』にそう語ったヴォルフは、次のように続けた。
「私から見ても、バルテリはここまでのところいいパフォーマンスを示してきた。彼が我々に加わるよう連絡を受けたのはかなり遅かったし、しかもメルセデスAMGで5シーズン目を迎える最高レベルのドライバー(ルイス・ハミルトン)を相手にしているのにね」
「全体的な彼のパフォーマンスも、チームに溶け込もうとした彼のやり方も非常によいものだった」
■もう少し様子を見たいとヴォルフ
だが、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)やフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)といった大物ドライバーたちが現在のチームとの契約が今年で満期を迎えることもあり、ヴォルフも来季のドライバー決定にはもう少し時間をかけたいというのが本音のようだ。
「我々がバルテリにオファーを出したときには、(2018年以降に関しては)時間をかけることになるのは分かっていたんだ。2018年に向けてはドライバー市場がさらにオープンなものになるからね」
昨年まではボッタスのマネジメントチームの一員でもあったヴォルフはそう語ると次のように付け加えた。
「我々はあせって決定を下すつもりはないんだ。だが、概して、チームとしては彼(ボッタス)がいい仕事をしたと考えているよ」