フォース・インディアのセルジオ・ペレスが第6戦モナコGPと第8戦ヨーロッパGPで3位表彰台に上り、その存在感を強くアピールしている。
だが、フォース・インディアではチームメートのニコ・ヒュルケンベルグの仕事にも満足しているようだ。
■ル・マン覇者をしのぐ成績のペレス
これまで、2015年に有名なル・マン24時間レースに初参戦初優勝という快挙を達成したヒュルケンベルグのほうが、チームメートのペレスよりも高い評価を受けていたのは間違いないだろう。だが、実際のところ昨年もペレスのほうが20ポイント多く稼いでランキングでもヒュルケンベルグをしのいでいた。
さらに今年は2度表彰台に上ったペレスのほうが、現時点ですでにヒュルケンベルグの倍近いポイントを稼いでいる。そのペレスには最近フェラーリへの移籍のうわさも大きくささやかれている。
■ペレスとヒュルケンベルグはお互いに補完する関係
だが、フォース・インディアのチーム副代表を務めるロバート・ファーンリーは、現在の2人のドライバーどちらにも満足していると次のように語った。
「どちらのドライバーもここ数年いいパフォーマンスを示してくれているし、我々には何の問題もない。我々のところには素晴らしいレースができるペアがいるよ」
「彼らはお互いに補完し合っているが、それぞれに違うスタイルを持っている。そのことがエンジニアがクルマの能力を最大限に発揮するのに役立っているんだ」
■運がペレスに味方した
だが、すでに2017年までの契約を結んでいるヒュルケンベルグに対し、メキシコ人ドライバーのペレスがすでに現時点で倍近いポイント差を築いていることについて質問されたファーンリーは、「セルジオにはいくつか幸運があった。一方、ニコは運が悪かったんだ」と語り、次のように付け加えた。
「チェコ(ペレスの愛称)だけが自分のパフォーマンスを結果につなげることができたのだと思う。だが、これほどの力のある2人のドライバーを抱えていることは我々にとっては幸せなことだよ」