フォース・インディアが、1月21日(水)にメキシコにおいて2015年型F1カーであるVJM08を初公開した。
首都メキシコシティのソウマヤ美術館で公開されたVJM08は、黒と銀で彩られたシャシーにフォース・インディアの伝統カラーであるオレンジのラインが施されたものとなっている。その車体には日本のNECを始め、メキシコの大手通信事業会社であるクラロやテルセル、そして酒造メーカーのキングフィッシャー、スミノフ、ロイヤル・チャレンジなどのスポンサーロゴが配されている。
フォース・インディアのテクニカルディレクターであるアンドリュー・グリーンによれば、VJM08は昨年型のVJM07の設計思想を継承した進化バージョンであるという。一見して大きく変わったのが分かるのは、シャシー前部とノーズが昨年型よりも低い位置にまとめられるとともに、大きく目立っていた先端の突起がほとんど目立たなくなったことだろう。
グリーンはVJM08について次のように語った。
「クルマのフロント部は以前のものとはかなり違って見える。冬の間にかなりの作業を行って再設計したものだが、新しいレギュレーションによってダウンフォースがかなり失われていたため、少しでもパフォーマンスを向上させることに取り組んだものだ」
VJM08ではサイドポッドの形状も昨年型とは変えられ、冷却用の空気取り入れ口にも新たなデザインが採用されている。さらに、リアサスペンションのレイアウトも見直され、トーションスプリングに変えて新たに油圧制御方式も導入されているという。
フォース・インディアでは2月1日(日)から4日(水)にかけてスペインのヘレスで行われる今年最初の公式シーズン前テストには、昨年型のVJM07で参加することになっており、この新型VJM08が走行するところが見られるのは2月19日(木)からバルセロナで行われる2回目のテスト以降となる。