ダニエル・リカルド(アルファタウリ)が、自分がマクラーレンで悪夢のような2シーズンを過ごしたのは、イギリスのウォーキングを本拠地とするチームにも責任があったと示唆した。
■アルファタウリで好発進を切ったリカルド
レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、ジュニアチームであるアルファタウリのニック・デ・フリースを解雇し、その後任に今季レッドブルのリザーブドライバーとして契約したリカルドを据えたが、その決断は「完璧」だったと主張している。
実際のところ、33歳のオーストラリア人ドライバーであるリカルドは、先週末のハンガリーGPで初めてアルファタウリF1マシンのステアリングを握ったにもかかわらず、予選・決勝ともにチームメートの角田裕毅を上回る結果を残してみせている。
■アルファタウリは「自分の意見を聞いてくれる」
リカルドによれば、ハンガリーGPでいいパフォーマンスを発揮することができたのは、イタリアのファエンツァに本拠地を置くアルファタウリがエンジニアリングの観点からリカルドが必要としていることに耳を傾けてくれたことが大きな理由だと言う。
「彼らは僕の本来のドライビングスタイルができるようにしてくれたんだ」
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にそう語ったリカルドは、次のように続けている。
「僕は、彼らは好奇心が強く、ブリーフィングで僕の意見を聞きたがっていることに気付いたんだ。僕は彼らに新たに考える材料を提供することができた。だけど、僕は最初の週末から彼らに多くのことを伝えることで過重な負担をかけたくはなかったんだ」
■マクラーレンが間違っていることには気付いていた
アルファタウリに関するリカルドのコメントから読み取れるのは、マクラーレンのエンジニアたちがリカルドの意見をあまり受け入れなかったということだろう。
「マクラーレン時代のことは本当にもう話したくないんだ」
「でも、あの頃、最初の夏休みの間、僕は自分たち(マクラーレン)が間違ったやり方で物事を進めていたことに気付いたんだ。誰もがチームの利益のために行動していたにもかかわらずね」
そう語ったリカルドは、次のように付け加えている。
「だけど、今考えると、僕らはやりすぎていたんだと言わざるを得ないだろうね」。