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【レッドブルF1】スパ・フランコルシャンは理論上「最も簡単に勝てるサーキット」

2023年07月28日(金)17:09 pm

レッドブルとマックス・フェルスタッペンは、今週末にスパ・フランコルシャンで開催される2023年F1第13戦ベルギーGP(30日決勝)は“楽に勝てるレース”になると予想しているようだ。

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■苦手と思われていたハンガロリンクで完勝したフェルスタッペン

1週間前に第12戦ハンガリーGPが行われたハンガロリンクは、コース幅が狭く、曲がりくねっているのが特徴で、理論的にはレッドブルの2023年型F1マシンにとってあまり得意なサーキットではないだろうと考えられていた。

実際のところ、予選ではルイス・ハミルトン(メルセデス)が34レースぶりとなるポールポジションを獲得し、フェルスタッペンの6連続ポールポジション獲得を阻んでいる。

しかし、決勝ではスタート直後にフェルスタッペンがハミルトンをかわしてトップに立ち、最終的には2位となったランド・ノリス(マクラーレン)に34秒近い差をつけてチェッカーフラッグを受けている。

レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は今週、ハンガリーGP決勝でのフェルスタッペンは全く無理をしていなかったと語り、実際にはもっと大きな差を築くことさえ可能だったと示唆している。

■スパは理論上レッドブルが圧倒的に有利

そして、今週末のレースの舞台となるスパ・フランコルシャン・サーキットは、レッドブルF1マシンのアドバンテージが期待できる高速サーキットであり、フェルスタッペンが8連勝で今季10勝目をあげる可能性が高いと考えられている。

マルコもそれを認め、母国オーストリアの『Kleine Zeitung(クライネ・ツァイトゥング)』に次のように語った。

「理論上は、我々にとって今シーズンで最も楽な勝利になるはずだ」

「このサーキットでは我々の狙い通りになるし、マックスもますます自信をつけているよ」

「だけど、スプリントの週末はセットアップ次第なんだ。理論的に最も簡単であるはずの勝利が最も難しいものになるということもよくあるからね」

基本的には今週末のレースに向けて楽観的なマルコだが、もしもレッドブルにとって不安要素があるとすれば、それは今年はスパ・フランコルシャンでスプリントが開催されることだと示唆している。

■トップで独走したいとフェルスタッペン

しかし、2021年と2022年のF1チャンピオンであり、今季もライバルたちに大差をつけて通算3回目のドライバーズタイトル獲得に向かって突き進んでいるフェルスタッペンは、スパでのレースにほとんど不安を感じていないようだ。

そして、フェルスタッペンは、スパでもスリリングなホイール・トゥ・ホイールのバトルを行うことより、トップで「孤独なレース」を展開することになるのを期待しているという。

「僕はひとりでレースをするのが好きなんだ」

27日(木)に、スパで微笑みを浮かべながらそう語ったフェルスタッペンは、次のように続けた。

「もちろん、緊張感があったほうがスポーツにとってはいいだろうね。だけど、個人的にはライバルとのギャップがあるほうが好きなんだ」

「レースで戦うのはかまわないよ。でも、僕はこれまでのキャリアでもう十分に戦ってきたし、必ずしもそうする必要はないよ」

そう語った25歳のフェルスタッペンは、2023年のF1において、トップ争いをもっと面白くするために何かできることはあるかと質問されると、笑いながら次のように答えている。

「僕がいくつかのレースに来なければいいんじゃないかな」。

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