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【F1】レッドブルとメルセデスのチーム首脳が主張「バジェットキャップの運用には改善が必要」 昨年も3チームが違反?

2023年07月28日(金)19:09 pm

レッドブルとメルセデスのチーム首脳たちが、F1のバジェットキャップ(チーム予算上限ルール)にはもっと完全が必要だと主張している。

昨年、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は、2021年のバジェットキャップに違反が認められたとして、レッドブルとアストンマーティンにペナルティを科した。

そして、現在監査プロセスが進められている2022年の予算に関しても、2チームもしくは3チームが違反していたようだとの噂がささやかれている。

■3チームに予算オーバーの可能性があるとマルコ

FIAは先週、そうした噂は「根拠のないもの」だと主張している。だが、レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が今週、その噂が事実であることを示唆した。

80歳のマルコは、『motorsport-total.com』に次のように語っている。

「どうやら、3チームが上限を超えた可能性があるようだ」

■FIA担当者と話し合ったメルセデスのボス

こうした中、メルセデスのチーム代表を務めるトト・ヴォルフも、先週末に今季のF1第12戦ハンガリーGPが行われたハンガロリンクで、FIAの予算検査官とコンプライアンスチェックに関して長時間にわたって話をしたことを明かしている。

これは、パリに本部を置くFIAが少し前にトップF1チームたちに技術指令を出したことを受けてのものだったようだ。

FIAでは、いくつかのF1チームがF1以外の業務を行っている子会社をルールの抜け穴として利用し、巧妙な会計処理を行っているのではないかとの疑いを抱いていると伝えられており、その技術指令はそれに関するものだったと考えられている。

■説明困難なことがたくさんあるのが現状

マルコは次のように続けた。

「レッドブルは(2025年型)RB17ハイパーカーを開発中だ。そして、中にはここで働いている人たちもいれば、そちらで働いている人たちもいるんだ。それをどう説明すればいいんだい?」

「それに、我々のところにはもう旅に出たくないという人や、F1でのプレッシャーから解放されたいという人もいるんだ。だから、我々は彼らをそういうプロジェクトに配置することができるんだ」

「そして、もし彼らが本当にF1で数時間働くのであれば、そのときはその時間を計算しなければならない」

「コスト上限に関する一連の問題はまだ解釈の幅が広すぎるし、事実関係が弱すぎるんだ。まだ議論が続いているのはそのためだよ」

そう語ったマルコは、次のように付け加えた。

「それは改善することが必要な話題だね」

■2026年に向けて改善が必要だとヴォルフ

メルセデスを率いるヴォルフも、現状においては、チームのF1以外のスタッフがF1マシンのパフォーマンス向上に寄与しているかどうかをFIAの予算検査官が評価するのは「非常に困難」だと主張している。

「多くのチームが商業的、非商業的なプロジェクトに携わる従業員を数千人規模で雇っているんだ」

マルコと同じオーストリア出身のヴォルフはそう語ると、次のように付け加えた。

「2026年の新レギュレーションに向けて、我々はそれを改善しなければならないよ」

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