先週末にバクーで開催された2023年F1第4戦アゼルバイジャンGPでは、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が3位となり、レッドブルの2人のドライバーと共に表彰台に上った。今年、フェラーリが表彰台に上ったのはこれが初めてのことだ。
■信頼性問題で出遅れたルクレールに復調の兆し
シーズン開幕前には現F1チャンピオンであるマックス・フェルスタッペンにとって最大のライバルとなるだろうという声もあったルクレールだが、今年も開幕早々F1マシンの信頼性問題に泣かされてしまっている。
アゼルバイジャンではやはり今季初となるポールポジションを獲得し、スプリントでは2位、決勝で3位と、やっとルクレールらしさが見えてきたものの、すでに現在ランキングトップに位置しているフェルスタッペンとの差は65ポイントにも開いている。
しかし、2022年にはポールポジション獲得数では2年連続王者となったフェルスタッペンを上回る結果を残していたルクレールにようやく予選での速さが戻ってきたことは、ルクレールやフェラーリにとっては間違いなく明るい材料だろう。
■レースではまだレッドブルやアストンマーティンに負けている
だが、現在のレッドブルのレースでの強さを考えれば、ルクレールの喜びもそれほど大きいものではないようだ。
「レースになれば、彼らは別の次元にいるよ」
そう語った25歳のモナコ出身ドライバーは、次のように付け加えた。
「少しは近づけたかもしれない。だけど、少なくともレースペースではまだすごく遅れているし、レースペースに関してはアストンマーティンにも後れをとっていると思うよ」