アウディが、2025年からF1に参入するのではないかとのうわさを否定した。
以前にもF1参入のうわさがささやかれたことがあるアウディだが、昨年まで同じくフォルクスワーゲングループのひとつであるランボルギーニでCEOを務めていたステファノ・ドメニカリが今年1月からF1の最高責任者に就任したこともあり、再びF1参入に現実味が出てきたのではないかと考えられるようになってきている。
2025年には新しいエンジンレギュレーションがF1に導入される予定となっているが、ドメニカリはこれが新たなメーカーのF1参入を促進するものになる可能性もあると示唆している。
そのドメニカリはこのほどイタリアの『Il Giornale(イル・ジョルナーレ)』紙に2025年のF1エンジン問題について次のように語った。
「ますますハイブリッドなF1になるだろうね」
「私の意見では、これにより大手メーカーは将来に向けて非常に有望な技術を開発し続けることができるはずだ。とりわけ、一時的段階においてはね」
「これらはすべて、新たなメーカーを誘致するために大手メーカーと始めた議論の一部ともなるだろう」
2021年シーズン限りでF1から撤退するホンダのエンジンを2022年以降独自に製造していく計画を進めているレッドブルも2025年からは新規参戦するエンジンメーカーと組むことを望んでおり、その最有力候補がアウディになるだろうとうわさされている。
だが、最近のうわさについて質問されたアウディのスポークスマンは“今後10年は”F1に参戦する予定はないとドイツのテレビ局『RTL』に次のように語った。
「現時点では、我々はF1を検討してはいない。我々には今後10年に向けたモータースポーツ戦略があるが、それにF1は含まれていない」