ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が、自分にはフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)が目標としている“3冠”を狙う気持ちはないと主張した。
■3冠達成を目標に掲げるアロンソ
アロンソが目標としている“3冠”とは、世界3大レースと言われるF1モナコGP、インディ500、ル・マン24時間レースをすべて制覇することだ。
これまでにこの偉業を達成したドライバーは、イギリス出身のグラハム・ヒルだけだ。
アロンソはすでにF1モナコGPでは優勝を果たしているが、今後インディ500とル・マン24時間の両方で優勝することを目標としていることをたびたび公言している。
■F1以上のものはないとハミルトン
だが、4度F1王座についたハミルトンは、自分の興味はF1だけだとブラジルの『UOL(ウニヴェルソ・オンライン)』に次のように語った。
「今日、何か特別で違うことをやるのはすごく難しいことなんだ」
「昔はいくつも違うカテゴリーでレースをしたドライバーたちもいた。だけど、僕にはそうしたいという思いはないよ」
「アロンソがそれをやりたいと思っていることには敬服するよ。だけど、僕に言わせれば、ドライバーとして得られる最大最高の経験はF1だよ」
■レース以外にやりたいことがある
2018年でメルセデスAMGとの契約が満期を迎えるハミルトンは、すでに2019年以降の契約延長についてチームとの話し合いを始めていると考えられている。
今年通算4度目のF1王座を手にしたハミルトンにとって、次の目標はミハエル・シューマッハが持つ7度のF1ドライバーズタイトル獲得という記録に並び、それを超えることかもしれない。
だが、ハミルトンはそんな目標を自分に課してはいないと次のように続けた。
「僕には、興味があって得意とするほかの資質やプロジェクトがあるんだ」
「数年のうちにそれが何なのかということが分かると思うけれど、それはレースだけではないよ」
「いつの日か、僕は(レーシング)グローブを置くことになるだろう。それが僕がやろうとしていることだ。みんながそれを受け入れ、僕のドライビングに対するのと同じようにそのことを認めてくれることを期待しているよ」とハミルトンは結んでいる。