ロマン・グロージャン(ハース)は、2戦を終えた段階でドライバーランキング5位となり、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)を上回った。この活躍により、ルノーワークスチームから移籍したことについて、もはや質問する者はいなくなった。
■絶好調のハース
「悪くないね!」
バーレーンGP決勝レース後、RMCに対してそう語ったグロージャンは次のように続けた。
「僕は何位?5位?チャンピオンシップでこんな上位にいたことないと思うよ。信じられないな、ちょっと理解できないよ。外から見たときに、内からは見えないほど美しく見えていたらいいな」
■ハースは「フェラーリ」だ
今季初参戦のハースは、フェラーリとコラボレーションによりルールが許す限りの範囲で多くのパーツを購入し、クルマを組み立てており、チームは大喜びだ。
グロージャンがF1バーレーンGPで5位に入賞したことについて、フェラーリのボス、マウリツィオ・アリバベーネは「たぶん、我々はミスをしたね!」とジョークを飛ばしている。
グロージャンはドライバーランキングでも5位となり、4位ライコネンと6位ベッテルのフェラーリワークス勢に挟まれた状態だ。
「まじめな話、彼ら(ハース)の結果には感銘を受けている。彼らは非常に懸命に働いているし、ハースはフェラーリのエンジンを使っているんだからもっと嬉しがらないといけないね」
F1のボス、バーニー・エクレストンはハースの活躍について「基本的にはフェラーリだ。フェラーリだから成し遂げられているんだよ」
■ウィリアムズは懸念
しかし、ハースのような参戦モデルは、ウィリアムズのような真の独立型コンストラクターを危機にさらすという。ウィリアムズのテクニカルディレクターであるパット・シモンズは『ニューヨークタイムズ(New York Times)』に次のように懸念を表明している。
「(F1は)コンストラクター(製造者)のステータスを徐々に浸食している。いくつかは完全に浸食されたいだろうね。ハースが行ったことは彼らにとっては良いことだけど、私はそれが本当にF1が進むべき道なのかはわからないね」
■レース後のグロージャン「信じられないよ、アメリカンドリームだね!」
"This is the American dream!" - @RGrosjean (P5) #BahrainGP @HaasF1Team https://t.co/nDSlaZTfoM
— Formula 1 (@F1) 2016年4月3日
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