2016年シーズンはまだ始まったばかりだが、ザウバーチームは生き残りに必死だ。
ザウバーは、300名のスタッフへの2月分の賃金支払い遅延という高いハードルをクリアしたばかりだが、より難しい問題に直面していることがわかった。
■ナッセはクルマに不満
フェリペ・ナッセは、ザウバーの大口スポンサー「ブラジル銀行(Banco do Brasil)」を持ち込んでいるが、バーレーンGPの週末を通して「こんなクルマ、ひどくて運転できないよ!」とチームラジオで声高に訴えていた。
また、バーレーンではブラジル『Globo Esporte(グローボ・スポーツ)』に「明らかに僕たちはクルマに問題を抱えているよ」
「今は、中国GP前にすべてを分析しなきゃならないね」と語った。
■崩壊の危機か
しかし、ザウバーは上海へ旅立つ前に、この数週間で旅の終わりに達するかもしれないと噂されている。
チームの共同オーナーでチーム代表のモニシャ・カルテンボーンがバーレーンに姿を見せずに本拠地ヒンウィルに残った背景には、ザウバーの緊急財政問題に対処するためだと考えられている。
『Speedweek(スピードウィーク)』には、「F1で4番目に古いチームが困っていることは秘密ではない」と書かれている。
■F1の収益分配モデルとスポンサー不足に加え、コスト増加に苦しむ中小チーム
カルテンボーンは、最大かつ最も成功したチームに有利になっている現在のF1の収益分配モデルを激しく批判していた。
これはフィナンシャル・タイムズのジェームズ・アレンによると、「F1ももがいている中、スポンサーが着実に減少しているという背景がある」という。
F1のスポンサーに詳しいザック・ブラウンは「コストは、最大の問題であり、多くを動かすために先出ししなければならない」
「私たちの(F1)業界は、コストが膨れあがっている。チームはコストをコントロールできる状態にない」と同意している。