メルセデスAMGの控えドライバーであるパスカル・ヴェアラインにとって、2016年のレース活動をどうするかについての決定時期が迫っているようだ。
メルセデスの育成ドライバーである21歳のヴェアラインは、2015年にDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)の史上最年少チャンピオンに輝いた。そして、今年からメルセデスエンジンを搭載するマノーからのF1デビューを目指して交渉を続けてきている。
だが、マノーでは高額のシート料を要求していると言われている。
『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、メルセデスもヴェアラインのために400万ユーロ(約5億円)を用意しているものの、昨年マノーのドライバーを務めていたウィル・スティーブンスやアレキサンダー・ロッシのほうがより潤沢なスポンサー資金を準備できるようだと考えられているようだ。
ヴェアラインは今後について次のように語った。
「今週か、遅くとも来週までに結論を出すことになるのは確かだよ」
もしマノーのシート獲得の望みがなければ、ヴェアラインは今年も昨年に続いてDTMへ出走することになるだろう。
「もしF1がだめなら、HWAチーム(DTMに参戦するメルセデスチームのひとつ)でタイトル防衛という大きな目標に挑戦することになるだろうね」
そう語ったヴェアラインは、次のように付け加えた。
「それがどれほど大変なことなのかは分かっているよ」