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アロンソの決断を尊重すべきだとアドリアン・カンポス

2015年02月17日(火)22:15 pm

フェルナンド・アロンソが5年在席したフェラーリを離脱する決断に至ったのは、フェラーリの管理体制にその原因があったのだとスペイン出身の元F1ドライバーであるアドリアン・カンポスが語った。

1987年と88年にミナルディでドライバーを務めていたカンポスは、その後2010年にHRTとしてF1参入を果たすことになるヒスパニア・レーシングの創設者としても知られている人物だ。

52歳となるカンポスは、現在はGP2などのカテゴリーに自身のチームであるカンポス・レーシングを送りこんでいる。そのカンポスが、アロンソが昨シーズン限りでフェラーリを離脱し、かつて2007年にはけんか別れをした経緯があるマクラーレンへと移籍したことに関して、いろいろなうわさや批判がささやかれていることについて語った。

「実際のところ、私はフェルナンドが行った決断を尊重すべきだと考えている。すべての情報を持っていたのは彼だけなんだからね」

母国スペインの『AS』にそう語り始めたカンポスは、次のように続けた。

「ひとつだけ私に言えるのは、彼は全く統制のとれていないフェラーリで厳しい時期を過ごしていたということだ。最大の問題だったモンテゼモーロ(前会長のルカ・ディ・モンテゼモーロ)は最終的にいなくなったが、レースのことを知らないボスたちはチームの全員を同じ方向へ統率する力が全くなかったんだからね」

「不幸なことに、フェルナンドは(ジャン)トッドのような優れたチーム代表や、ロス・ブラウンのような素晴らしい技術者に恵まれていなかった。シューマッハがいたときにはそういう体制があったんだ」

そうしたことを考えれば、カンポスはアロンソがフェラーリを去るという決断をしたことは理解できると主張している。だが、その後の移籍先がマクラーレン・ホンダであったことが正解かどうかは疑問が残るところだと次のように続けた。

「フェラーリとアロンソの結婚生活はうまくいかなかった。一方、ホンダはいくつものタイトルを取ってきているものの、最後のプロジェクトは悲惨なものだった」

BARの株式を買収してホンダの単独チームとして臨んだものの、わずか1勝しかあげることができなかった2006年から2008年にかけての活動に言及したカンポスは、さらに次のように言葉を続けた。

「だが、ホンダは今回マクラーレンと共に計画を進めているし、彼らには予算もあるだろう。そうした情報がすべてフェルナンドの手の中にあるんだ。だから結果として正しい判断だったということになる可能性もある」

そう語ったカンポスは、次のように締めくくった。

「誰もが言いたいことを言うことはできる。だが、私は彼の決断を尊重すべきだと思うし、今後のなりゆきを見守りたいと思う」

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