F1ドライバーたちによって結成されている協議機関であるGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)が存続の危機を迎えているようだ。
GPDAは、F1ドライバーによる任意団体であり、レースにおけるドライバーの安全対策などが主に議論される場となっている。
GPDAの活動で記憶に新しいものとしては、2013年のイギリスGPでタイヤが破裂する事故が多発した際、GPDAが、仮に次のF1ドイツGPにおいても同様のことが発生するようであればドライバーたちはレースをボイコットするという声明を出し大きな話題となったことがある。
今季のF1開幕戦であるオーストラリアGPが開催された後、現在のGPDAの会長であるペドロ・デ・ラ・ロサ(現フェラーリ開発担当兼控えドライバー)が、GPDAの会長職を降りたいと望んでいることが報じられていた。
『Speedweek(スピードウィーク)』は、メルボルンにおいて同僚ドライバーたちにその旨を伝え、彼の後任会長を選出するための投票をマレーシアで行おうと予定を立てていたと報じていた。
だが、『Speedweek(スピードウィーク)』の最新の報道によれば、セパンにおいて会合は催されたものの、ドライバーたちはそれを前向きに引き受けようとする候補者を見つけ出すことができなかったという。
この問題は、再び今週末に行われるF1バーレーンGP(4月6日決勝)の際に検討されることになっていると報じられているが、任意団体という性格上、加入や脱退も個々のドライバーの意思に任されており、現在も全F1ドライバーが加入しているわけではない。
現在、43歳のデ・ラ・ロサ以外に、このGDPAの役員を務めているのはジェンソン・バトン(マクラーレン)と、最年少で4年連続F1チャンピオンになるという記録を打ち立てたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)の2人となっている。