セバスチャン・ベッテル(レッドブル)の支持者であり、友人でもあるF1最高責任者のバーニー・エクレストンは、間違いなくベッテルはF1でも最高のドライバーだと評価している。
だが、26歳となるベッテルが、その実績にふさわしい人気があるかと言えば、それはまた別の話だ。2013年シーズンには表彰台の上のベッテルに対し何度もブーイングが浴びせられた。
エクレストンは、これに関し、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように述べた。
「ベッテルは、こうした状況を自分で招いてしまったんだ。マレーシア(第2戦)でマーク・ウェバーを追い抜いてしまったことでね」
「それで、ベッテルのことをそういう人間だと思っている人たちもいる。本当は違うんだがね。だが、私は彼がマークに対して何も間違ったことをしたとは思っていないよ」
ベッテルは、レッドブルとの間に2015年までの契約を結んでいると考えられている。だが、エクレストンは最終的にはベッテルがほかのチームへ移籍することになるだろうと考えているようだ。エクレストンは次のように続けた。
「彼はまだ若いし、今いるところにずっととどまっていたいとは思わないだろう」
「問題は、ドライバーはみんな自分のキャリアをフェラーリで終えたいと思っていることだ。それはあまりいいことじゃないね」
「私は、ベッテルは、彼がもっとタイトルを獲得できるよう支援できるチームに行くべきだと思うし、それがフェラーリである必要はないと思っているよ」