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ピレリ、F1タイヤ変更を前倒し

2013年05月15日(水)6:57 am

2013年用タイヤに変更を予定しているピレリが、スケジュールの前倒しを念頭に作業を急いでいる。

先週末のF1第5戦スペインGPで4回ものピットストップを招き、パドック内外で批判が集中しているピレリ。F1プロジェクトの責任者ポール・ヘンベリーは当初、6月末の第8戦F1イギリスGPにタイヤの仕様を変更すると明かしていた。

ところが14日(火)、ヘンベリーはひとつ手前の第7戦F1カナダGP(6月9日決勝)に新型タイヤを導入すると発言している。

ヘンベリーはツイッターで以下のようにつぶやいている。「新タイヤには構造上の小変更が施される。2012年と13年の要素を組み合わせた製品となる」

ドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌のミハエル・シュミット記者は、「フェラーリやロータスへの影響を少なくするため」コンパウンド変更は小規模にとどまるが、構造は2012年型に戻ると伝えている。

「コンパウンドが発する熱を、とりわけリアタイヤで今より抑えるのが変更の目的だ」と、ヘンベリーはコメントしている。

2012年型のタイヤはコーナーでより変形しにくいため、マシンの空力に影響を与えるとみられている。

シュミット記者は次のようにいう。「マクラーレン、ザウバー、ウィリアムズといったチームにとっては朗報だ。レッドブルとメルセデスAMGも恩恵を受けるはずだ」

ヘンベリーの説明はこうだ。「われわれは恐らくスペインGPで使用したコンパウンドをキープする。変えるといっても、その規模は小さなものだ」

「アグレッシブな姿勢は貫きたい。レース展開はエキサイティングなまま、現行のタイヤでよい走りをしているチーム(フェラーリやロータス)の損にならないようにしたいんだ」

ヘンベリーは現在、2014年初頭の冬季テストを高温下の中東で行うことに同意するようチームにはたらきかけているところだ。さらに、ピレリは、テスト用に使用するF1マシンを新車にしたがっている。

「われわれが所有するルノーのマシンは3年落ちの旧型だ。今日のマシンに比べて4秒も遅い」とヘンベリーは語っている。

「ブロウン・ディフューザーの使用で、今年すでに、リア部分は2011年レベルのダウンフォースを生み出している」

「これではタイヤ開発が追いつかないよ」とヘンベリーは締めくくった。

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