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グロジャンがROC個人戦を制し、今年のチャンピオンに

2012年12月17日(月)14:03 pm

14日(金)から16日(日)にかけてタイのバンコクで開催されたROC(レース・オブ・チャンピオンズ)。最終日となる16日に個人戦が行われ、フランス人F1ドライバーのロメ・グロジャン(ロータス)が優勝を飾った。

今季限りでF1を引退したミハエル・シューマッハは前日の好調ぶりをキープし、個人戦でも無敗で準決勝まで勝ち進んできた。そこで非常に好調なグロジャンと対戦し、シューマッハのROC個人タイトルへの挑戦も再びここで終わってしまっている。さらに、シューマッハと同じ元F1ドライバーのデビッド・クルサードも、もうひとつの準決勝でトム・クリステンセンに敗退を喫した。

今季のF1チャンピオンであり、15日にはシューマッハとともにドイツに6年連続でROCネーションズカップ(国別対抗戦)をもたらしたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)も2年連続で準々決勝まで駒を進めたものの、やはりグロジャンに敗れている。厳しい戦いとなったそのレースで、ベッテルはバリアに激しく衝突するミスを犯していた。

昨年のROC個人戦優勝者であるフランス人のセバスチャン・オジェも、昨年の決勝と同じ顔触れとなった準々決勝でクリステンセンに雪辱を許して敗退。また、ほかの準々決勝ではクルサードが中国のタン・ホー・ピンを下し、シューマッハがロードレース500ccクラスの伝説的英雄であるミック・ドゥーハンを破っている。

このほかの戦績だが、個人戦では、まず参加した16人のドライバーが4人ずつの4グループに分けられ、準々決勝へ進むための総当たり戦を繰り広げた。

グループAでは、昨年度の勝者であるオジェが3戦3勝と圧倒的な強さを見せた。クルサードも、V8スーパーカーシリーズのチャンピオンであるジェイミー・ウィンカップと、WRC(世界ラリー選手権)ドライバーであるベニト・グエラから2勝を挙げ、準々決勝へ進出を決めている。ウィンカップもグエラに勝ったものの、そこまでだった。

グループBでは中国のタンが驚きの活躍を見せた。緒戦は世界ツーリングカー選手権のチャンピオン、アンディ・プリオール(イギリス)に敗れたものの、その後クリステンセンと、地元タイのドライバーであるナッタブデ・チャロウェンスカワッタナを破り、準々決勝進出を決めている。そのチャロウェンスカワッタナはプリオールを破り、このとき会場はその日最大の声援につつまれていた。最終的に、クリステンセンとプリオールの間でもうひとりの準々決勝進出者を決める戦いが行われたが、プリオールがクルマのメカニカルトラブルのためバリアに突っ込んでしまい、クリステンセンが勝ち残った。

グループCでは、F1チャンピオンのベッテルが予想通りの強さを発揮。2012年のMotoGPチャンピオンであるホルヘ・ロレンソを含む3人のライバルたちをことごとく退け、準々決勝進出を決めた。ライダー同士の戦いとなったドゥーハンとロレンソの1戦はドゥーハンに軍配があがっている。タイの観客を大いに沸かせたのは、タイのティン・スリトライがロレンソを破ったときだった。スリトライはさらにドゥーハン戦でも、ドゥーハンより前でフィニッシュラインを横切ったものの、タイムペナルティーを科されたことにより、準々決勝進出を逃している。

グループDではシューマッハとグロジャンが危なげなく準々決勝へと駒を進めた。このグループステージではシューマッハが3戦全勝でトップの成績をあげ、グロジャンは2勝という結果だった。2012年のインディカーチャンピオンであるライアン・ハンターレイは、ROCアジアから進出した日本の大嶋和也から1勝をあげたものの、決勝トーナメントへの進出はならなかった。

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