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アロンソ「最大限の努力をするだけだ」

2012年11月16日(金)21:28 pm

15日(木)にフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は、F1アメリカGP(18日決勝)が開催されるサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われた最初のFIA(国際自動車連盟)公式記者会見に出席した。

テキサス州の州都オースティン郊外に新設されたコースは、全ドライバーが初めて体験することになるが、アロンソは、どのような準備をして臨むかを語った。

「シンガポール(第15戦)のあとにシミュレーターで初めてコースを見たんだ。それから先週もう少しやって、昨日は自転車で2周見て回った。今日の午後、もうすこし見てみるつもりだよ」

「コースは壮観だね。ドライバーにとってもエンジニアにとってもやりがいがあると思う。コース上の追い抜きで楽しませることができるといいね。とてもいい週末にできると思う」

一番の話題は、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)とのタイトル争いだが、アロンソはリラックスした様子を見せた。

「準備に関しては、今週末に向けて特に変わったやり方はしていないよ。集中力を最大に高め、最大限の努力をするだけだ」

「チームでは全員が一生懸命やっている。明日新しいパーツをいくつか試して、どう機能するか感触をつかめるといいね。スムーズな金曜日にしたい。ここでは、周回をたくさん重ねることがほかのコースより大事になるよ。レーシングラインを研究して、サーキットに隠れた秘訣のようなものがあれば見つけたい。その次の土曜日もうまくやる必要がある。可能な限りいい順位(グリッド)を獲得して、決勝をいいものにできるようにね。決勝では、1周1周を予選のつもりで走って、なるべく多くのポイントが取れるよう努力するよ。とにかく今週末いい仕事をすることだけに集中する。ブラジル(最終戦/25日決勝)でのチャンピオン争いに向かう前にね」

タイトル争いはベッテルとアロンソの2人に絞られている。ベッテルはアメリカGPでF1通算100戦目を迎えるが、アロンソは200戦目に迫っている。

「2回目のタイトルを獲得したとき、僕の出走数は彼と同じくらいだった」

「2007年は、3度目のタイトルをめぐって最終戦まで戦った。誰のキャリアにも、いい時とわるい時がある。いろいろなドライバーがそうだったよね。例えばミハエル(シューマッハ/メルセデスAMG)は7回タイトルを獲得したけれど、今は3年間で1勝もしていない。誰よりもグランプリを経験しているバリチェロもそうだ。ある年はウィリアムズでなんとか予選Q1を通過できるようにと戦っていたけれど、その前はブラウンGPでチャンピオン争いをしていたんだ。自分が200戦に迫っていることを誇りに思うよ。毎年、何回か優勝を挙げて、この4、5年ずっとチャンピオン争いをしてきた。すごいよね。満足しているよ!」

タイトル争いの経験が豊富なアロンソだが、過去のシーズンと比べて今はレースに臨む意識が変わったと語った。

「前よりずっとリラックスしているし、集中しているよ」

「2006年は、ミハエルと最終戦のブラジルまでタイトル争いをしたけれど、かなりストレスを感じたし、週末はピリピリした雰囲気で、集中することも、寝ることさえ容易ではなかった。あの週末は、気持ちがすごく高ぶっていたよ。その次の年の最終戦も、僕を含めて3人でチャンピオン争いをしていたから、ストレスが多かった。2010年にも、最終戦のアブダビまでタイトル争いを持ち込んでいた。そこではもっと落ち着いていて、その週末の展開はうまくいっていた。レースに向けた準備は、ずっと冷静で成長したものになっていたけれど、結局は決勝でああいう結果になってしまったんだ。そして今年は、残り2戦になったけれど、さっき言った通り、まったく普段通りの心境だよ。狙い通り最終戦まで持ち込めれば、これで4回目のチャンピオン争いになる。自分が変わったことを実感しているよ。今は仕事に集中できるし、自分がすべて完ぺきにやればチャンスがあることも、ミスをすれば負けることも理解している。すごく自信があるし、自分のチームも、自分自身も信じているよ」

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