レッドブルが導入したエンジンのトルクなどを制御するセッティング「マップ」をめぐるルール解釈ついて25日(水)にFIA(国際自動車連盟)が公式見解を発表し、マップによるトルク制御範囲が2%に制限された。しかし、レッドブルのドライバーたちは今回のルール明確化による影響はないと考えている。
レッドブルはルールの抜け穴を利用し、タイヤの空転を制御するトラクションコントロールとエンジン排気システムの改良版をドイツGPに持ち込んだ。しかし、FIAの技術主任がレッドブルのマップの調査をレース審査員に指示、パドックで物議をかもしたこの技術は、FIAがルールを変更する事態に発展した。
しかし、ディフェンディングチャンピオンとして2012年シーズンに挑んでいるセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、ルール改訂によりクルマが速さを失うとの見方を一蹴した。
「これでクルマが全く機能しなくなるわけじゃないよ。何も変わらない自信がある」
そう話すベッテルと同様に、チームメートのマーク・ウェバーにこのルール明確化によるレッドブルのペースへの影響を尋ねたところ、「とても、とても小さいと言えるね」とウェバーは答え、こう続けた。
「(チームの)みんなはこの件について、ほとんど僕に話したりしないんだよ。僕たちにとってはたいした話じゃないみたいだから、なんとかなるよ」