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マーク・ウェバーへの接触は「普通のこと」とフェラーリ

2012年07月24日(火)15:33 pm

フェラーリのチーム代表ステファノ・ドメニカリは、マーク・ウェバー(レッドブル)がフェラーリからの誘いを断ってレッドブル残留を決めたとチームが発表したことについて、ウェバーとの接触は真剣なものではなかったと述べた。

ウェバーは最近、レッドブルとの契約を1年延長すると発表したが、その際のプレスリリースには、「フェラーリとの話し合い」があったにもかかわらずチームとの契約を延長する決断をしたというウェバーのコメントが載せられていた。これは、公式なリリースにしては異例のことだ。

ドメニカリは、ブラジルの『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』紙にこう語った。「他人のことをとやかく言いたくはない」

「だが、こういうことを言うのが好きな人もいるものだ。心理的なプレッシャーを与えたりわれわれの上に立ったりする目的でね。レース界にはそういう部分もある」

ドメニカリは、ウェバーとの交渉は決して真剣なものではなかったとも述べた。

「フェラーリがほかのドライバーに接触することは普通のことで、F1の一部になっている。しかし接触であって、それ以上のものではない」

「こういった接触を別の目的で利用するドライバーもいる」

「今年フェラーリのドライバー候補として名前が挙がっていないのはゾロくらいじゃないかと思う」とドメニカリは冗談を飛ばした。

「ウェバーの発表がある以前に、フェラーリはほかのドライバーについての決断を急いでいないと話していた。そして、それは変わっていない」

ドメニカリが述べているのは、フェリペ・マッサの去就に関することだ。マッサはシーズン序盤に苦戦が続いていたため解雇説も流れたが、モナコGP以降の数戦では明らかに調子を上げている。

ドメニカリは、フェラーリがマッサの後任を積極的に探しているという報道を否定した。

「ドライバーたちがわれわれのところに話にやってくるんだ。フェラーリの強みは、われわれがフェラーリだということだ。たとえ困難な時期であっても」

またドメニカリは、マッサが調子を上げ続けるなら、ほかのドライバーとの交渉は打ち切られることもにおわせた。

「彼がこれまで抱えていた問題を解決できるなら、今はそうなりそうな様子だが、彼のことを最高のF1ドライバーだと認める」

「私の希望は、フェリペがF2012(フェラーリの2012年型車)とともに進歩してくれることだ。バルセロナ(第5戦スペインGP)でマシンが大きく飛躍したことが分かったときに、“これでフェリペも本来の姿に戻れるぞ”と思ったんだ」

「だからモナコ(第6戦)で彼のペースを目にして、とてもうれしかったよ」とドメニカリは述べ、マッサを支持する姿勢を示している。

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