ピレリが来季、F1チームに特別な「予選タイヤ」を供給する可能性がある。
今やF1の見せ場は、複雑で性能低下が著しいタイヤだ。先週末に行われたスペインGPは、それが悪い方向に作用した。複数のチームがタイヤを温存するため、行き過ぎとも言える作戦を展開。トップ10を決める大事な最終予選Q3でタイムを残さないドライバーまで出たことから、盛り上がりに欠ける土曜日といった印象を大勢の人に与えてしまった。
この点についてピレリのマルコ・トロンケッティ・プロベラ会長は、「予選タイヤ」の復活を解決策に挙げる。
2012年のタイヤについては、F1で7度王者になったミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)を筆頭に、このところ批判が聞こえてくることから、ピレリが提案を行ったものだ。
トロンケッティは、ピレリの取り組みについてイタリアのラジオ『Rai GR Parlamento(ライGRパルラメント)』に、こう語っている。
「F1は今や競争力の高いマシンで占められている。誰にでもある勝利のチャンス、それはチームが望んだものだ」
「従って、誰かが文句を言っても平気だ。われわれにとってF1チームはお客さまだ。明日、予選タイヤを作れと言われれば作るさ」
「でも、それはわれわれが決めることじゃない」