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レッドブル、メルセデスAMG優勝を祝福

2012年04月20日(金)19:51 pm

中国GPでニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)が優勝したことで、同チームとレッドブルの関係が悪化した事実はない。レッドブルのアドバイザーを務めるヘルムート・マルコが語った。

ロズベルグがもたらした中国GPでの勝利は、ロズベルグ自身にとっての初優勝であるとともに、メルセデスAMGとしても初の勝利だった。そして、メルセデスが保有するF1チームとしては、55年ぶりの優勝であった。

レッドブルとメルセデスAMGは、メルセデスAMGの新技術、「ダブルDRS」を巡って意見が対立しており、レッドブルがこの技術の規約違反を指摘する一方で、メルセデスAMGはレッドブルのエンジン設定が規約違反であると反撃していた。

ダブルDRSとは、DRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)を作動させた際、空気の取り入れ口が現れ、ここから取り入れた空気をフロントウイングへ流し、フロントウイングの空気抵抗を減らして最高速を向上させる技術。これは、2010年にF1で流行したFダクトを応用したものだが、2011年から使用が禁止されていたものの、メルセデスAMGはルールの抜け穴を利用してダブルDRSを開発した。

小競り合いの相手が中国で勝利を挙げたことを、快く思っていないか質問されたマルコは、次のように答えている。

「われわれはライバルだ。自分たちのチームに最高の結果をもたらせるよう努力するのは当然のことだ」

「しかし、上海の空港でノルベルト・ハウグ(メルセデス・ベンツ、モータースポーツ責任者)に心からお祝いの気持ちを伝えたよ」

ダブルDRSについては、統括団体FIA(国際自動車連盟)がすでに、ルール違反ではないとの判断を下している。マルコもこれを受け入れ、こうコメントした。

「今回の抗議が実を結ばなかったことは、Fダクトが規約違反ではないことを示している。だから、この件はこれで終わりだ」

レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーもまた、今回の決定を受けてほかのチームが独自のダブルDRS開発を急ぐことは「当然だ」と話している。

「まず、ほかのパーツや技術と同じように、パッケージとしてクルマに搭載する場所が必要だ」

「どのクルマにとってもタイム短縮につながる技術だという確約があるわけじゃない」

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