マクラーレンのルイス・ハミルトンが、将来もマクラーレンにとどまりたいという意志を再度示した。
2008年のF1チャンピオンであるハミルトンとマクラーレンとの現契約は、今年いっぱいで満期を迎える。しかしハミルトンは開幕直前、シーズンの早いうちに契約の更新をしたいとの意向を示していた。
イギリスのメディアが、マーティン・ウィットマーシュ(マクラーレンのチーム代表)に残留するよう説得されている最中なのかと聞くと、ハミルトンは「説得なんて必要ないよ」と答えた。
「チームは素晴らしくよくやっている。このチームで最高に幸せだ」
また、F1キャリアの最初からずっと在籍しているマクラーレンを去ることになったらつらいかと聞かれると、ハミルトンはそれを認めて「うん、チームを離れる気にはならないよ」と答えた。
速さには定評のあるハミルトンだが、2011年はサーキットの中でも外でもトラブル続きだった。他車との接触で繰り返しペナルティーを受け、ガールフレンドのニコール・シャージンガーとも破局。だが今年になってから、そのガールフレンドと復縁したほか、元F1王者ミカ・ハッキネンのマネジャーを務めていたディディエ・コトンをマネジメントチームに加え、公私ともに安定してきたとの評判だ。
ハミルトンは、2012年シーズンではこれまでの3戦すべてで表彰台に立っており、満足している様子が見られる。
「今年は何もかもが良くなった」とハミルトン。「チームもいい、クルマもいい、僕自身もずっと良くなった。ここ(中国)には父も来ている。見かけだけじゃないよ、父と僕には今、本物の強いきずながあるんだ」
「いろんなことがうまくいっているから、それが僕のパフォーマンスにも反映している」
チームメートのジェンソン・バトンは、昨年チームとの契約を更新し、2013年以降の複数年契約を結んでいる。バトンも、チームメートのハミルトンが残留することを望んでいるようだ。
「競争があるのはいいことだよ。それでチームも前進できる」とバトンは話している。
いつ新たな契約を結ぶのかについて、ハミルトンは「来年が始まる前であれば」時期は問わないと話した。