NEXT...F1開催スケジュール

フェラーリ、フェリペ・マッサをテストに利用か

2012年03月28日(水)19:52 pm

ブラジルのメディアが、批判にさらされている同国のフェラーリ・ドライバー、フェリペ・マッサの擁護に回った。

「フェラーリは大きな間違いを犯している」と書いたのは、ブラジルの新聞『O Estado de S.Paulo(オ・エスタド・ジ・サンパウロ)』の記者リビオ・オリッキオだ。

この2シーズン不振が続いたマッサとフェラーリの契約は今季限り。今年マッサがいい成績を残せなければ、フェラーリとの契約延長はないと言われていた。しかし、開幕戦オーストラリアGPでもマッサが輝きを見せることはなく、第2戦マレーシアGPではチームメートのフェルナンド・アロンソが優勝したにもかかわらず、マッサは15位に終わっている。

フェラーリの2012年型車F2012の競争力が低いとはいえ、アロンソとの差は歴然。この結果、マッサには批判が集中し、シーズン途中で解雇すべきとの声も高まっている。

すでにフェラーリは、ザウバーのセルジオ・ペレスをマッサの後任候補として検討しているとの報道もされた。フェラーリは公式にこれを否定しているが、実際はその逆ではないのかといううわさは消えない。

マッサ解雇説を最も取り上げているのがイタリアのメディアである。フェラーリは「あらゆる方法で彼(マッサ)をサポートしてきたが、すべては無駄だ」という見出しで『La Stampa(ラ・スタンパ)』は伝える。

「新しいチームと遅いチームメートを見つけてやる必要がある。それが彼を救う唯一の方法だ」と記事は続く。

また、フェラーリのある関係者が、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌に、こう語ったという。「ジャン・トッド(現FIA会長/元フェラーリチーム代表)がフェラーリを去って以来、初めてチームはメディアの言うことに耳を傾けている」

こうした報道に対し、ブラジル人記者オリッキオは反論している。フェラーリはマッサに公平なチャンスを与えていないというのだ。

「時に、マッサはテストドライバーにされている。(チーム独自の)テストが禁止されているからだ。これまでの2戦で新しいパーツを試験的に使用したのはマッサのほうだった」

「こうした試験的な走行では、ダウンフォースがほとんど効かず、彼が苦労していたのもそれで説明がつく」

「しかし、彼ら(フェラーリ)はこうした事情を説明しようとしない。そのせいで、もともと傷つけられていた彼のイメージは一層悪くなり、世間の声に対して反論もほとんどできないような状況になってしまった」とオリッキオはマッサに対するフェラーリの扱いを批判している。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック