メルセデスF1のトト・ヴォルフ代表にとって今コントロールしにくいのは、7度のワールドチャンピオンに輝いたドライバーが今季限りで離脱するという、突然ダイナミックに変化したことだ。
「とても驚いたよ。1年+(オプション)1年契約によって彼が自由になれるとしても、我々は彼が残るだろうと思って休暇に入った。驚いたけど、そういうことなんだ」。
そのハミルトンの後任として、17歳のF2ルーキー、キミ・アントネッリが早くから有力視されているが、ヴォルフはメルセデスが現在のスタードライバー抜きで将来に向けて「勝てるチームを構築する」と宣言している。
アントネッリについて聞かれると「様子を見よう」と答えた。
「私はあの子が好きだし、彼の家族も好きだ。だからといって、余計なプレッシャーをかけるのはやめよう。彼はまだ17歳だ」
「すでにグリッドに採用できる優秀なドライバーはたくさんいるから、すぐには決められない。決めるのは最初の数レースが終わる5月ごろになるだろうね」とヴォルフは付け加えた。
スタードライバー抜きという考えを明かしたことで、候補の一人としてうわさされているフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)はメルセデスF1の構想に沿っていないのかもしれない。