トト・ヴォルフ代表は、メルセデスF1が2022年から2023年序盤にかけて廃案としたマシンコンセプトを、レッドブルが実現させることに成功したようだと、勇ましい表情を浮かべた。
■レッドブルの速さで重要なのは上ではない、フロアだ
レッドブルのヘルムート・マルコ博士は、すでに圧倒的な強さを誇るF1チームにとって急進的な動きが「リスク」であったことを認めたが、チームは風洞データを信頼していた。
メルセデスのヴォルフ代表はバーレーンのテストで『Sky Italia(スカイ・イタリア)』に次のように語った。
「我々もやったが、残念ながらうまくいかなかった。しかし、彼らにとってパフォーマンス面で最も重要なのはフロア(“下面の板”で生み出すダウンフォース)であって、その上に何が見えるかではないと思う」。
■メルセデスF1は開発のしやすさを選んだ
ジョージ・ラッセルは水曜日の走行後、今年の新しいメルセデスのほうが運転しやすいと語っており、2023年スタイルのレッドブル・コンセプトへの移行を擁護している。
「チーム内のムードがいいのは事実だ」とヴォルフは語り、ルイス・ハミルトンが2025年にフェラーリへの移籍を控えていることがチームにとってマイナスであることを否定した。
「我々は自分たちのアイデアに従って新しいクルマを開発したのであり、他のコンセプトを放棄したとすれば、それは理想的なものではないと理解したからだ。我々はシーズン中に非常に開発しやすい、よりオーソドックスなプラットフォームを選んだんだ」。