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“F1マドリードGP”はバレンシアのような「大惨事」になる可能性「なぜ経済効果がバルセロナの2倍に?」と経済学者

2024年01月30日(火)19:29 pm

スペインの経済学者が、新たに発表されたマドリードGPの主催者による楽観的な財政予測に暗雲を投げかけた。

■なぜマドリードだと経済効果が2倍になるのか?

マドリードGPは2026年から2035年までF1を開催するが、F1に支払う年間使用料は約6,000万ユーロ(約96億円)になると広く信じられている。これは現在のスペインGP開催地バルセロナが支払っている2,600万ユーロ(約41億円)の2倍以上だ。

しかしレース関係者らは、マドリードでの開催がこのはるかに高い参加費を正当化するのに必要な経済効果を生み出すと主張しているが、経済学者のサンティアゴ・ニーノ・ベセーラ氏は、それほど確信は持っていないようだ。

「私の知る限り、誰も尋ねていないし、私も答えを持っていない大きな疑問は、なぜバルセロナでは(F1が)2億5,000万ユーロを生み出すのに、マドリードでは4億5,000万ユーロになるのはなぜなのかということだ」と彼はスポーツ紙『Marca(マルカ)』に語った。

ニーノ・ベセーラ氏は、バルセロナの実際の数字とマドリードの楽観的な予想との差は「残酷」だと語った。

「このレースは本当に、マドリードでカタルーニャの2倍のGDPを生み出すのだろうか?」

この発言は、カタルーニャ・サーキットが施設をアップグレードし、F1と新たな契約を結ぶための交渉を試みようとしている重要な時期に行われた。

「リバティ・メディアは、(マドリードのような)これほど成功を収めるレースをまた創出することがビジネスとして成り立つかどうかを判断しなければならないし、もしそうなら、価格について交渉する必要がある」と経済学博士は語った。

■バレンシアの二の舞いを懸念

もう一つの可能性は、数年前にバレンシアの路上で行われた別の同様の試みのように、マドリードGPが最終的に失敗する可能性だとニーノ・ベセーラは語った。

もう一つの可能性は、数年前に街中で行われたバレンシア同様、マドリードGPが最終的に失敗することだ。

「(バレンシアの)初年度はうまくいかず、2年目は大惨事に終わった。初年度のマドリードGPがどうなるかを見なければならないだろう」

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