マドリードでのF1グランプリは2026年から2035年まで10年間開催されるが、経済学者は「本当にマドリードでカタルーニャの2倍のGDPを生み出すのだろうか?」とそのF1計画に疑問を投げかけ、過去行われたバレンシアのように「大惨事」になる可能性を指摘している。
早くから批判しているのは、この経済学者だけではない。元F1ドライバーで放送キャスターに転身したデビッド・クルサードは、将来のイベントの持続可能性に関する認定についての発表を見て笑ったことを認めた。
クルサードは『Total-Motorsport.com』に次のように語った。
「私が感じたのは、ファンの90%は公共交通機関で行けるということだ」
「それは政治家や環境保護団体にとってはありがたいことだけど、レースファンがグランプリに行くときに最初に考えるのはそれではないと思う」
「マドリード招致を正当化する理由のひとつを見たときは、思わず笑ってしまったよ」。
■新サーキットの魅力?言ったら逮捕されるよ
一方、スペインのレーシングドライバー、ダニエル・ジュンカデラは、マドリードに作られる新しいレイアウトのeスポーツ初期版にはまったく感銘を受けていないようで、ジョークを交えながら次のように語った。
「サーキットについてどう思うかは言わないよ、刑務所に連れていかれるからね」。
■観客席がコースに近すぎて危険とも
実際、スペイン自動車連盟のホアキン・ベルデゲイ副会長は、提案されているセミストリート・レイアウトの安全性についていくつかの懸念があることを認めている。
彼は『Soy Motor(ソイ・モーター)』誌に、ファンの観戦エリアがコースに「危険なほど近い」ことを明かし、FIAからトラックの最終的な承認を得るには「5、6カ月」はかかるだろうと予想している。
Someone say Madrid GP hotlap?
Who’s excited to see this one hit the @F1 calendar in 2026?
Track simulation created by @Nukedrop#WilliamsEsports #WeAreWilliams #F1 #Formula1 pic.twitter.com/oKkk5a85qu
— WILLIAMS ΞSPORTS (@WilliamsEsports) January 24, 2024