F1最高経営責任者(CEO)のステファノ・ドメニカリは、2024年にF1がより競争力のある世界選手権争いを繰り広げることを確信していると語った。
今シーズンはF1史上最も圧倒的なシーズンだった。レッドブルが勝てなかったのは22戦中1戦だけで、マックス・フェルスタッペンはランキング2位のドライバーであるチームメイトのセルジオ・ペレスの2倍以上のポイントを獲得した。
『DPA通信』によると、伝統的だが苦戦を強いられているドイツ市場のテレビ視聴率が、20%も低下していることが明らかになった。
「マックス・フェルスタッペンとレッドブルは、2023年をこの上ない最高の年にした」と『Sky Deutschland』のスポーツディレクター、チャーリー・クラッセンは認めた。
「新旧ワールドチャンピオンが素晴らしいパフォーマンスを見せたおかげで、タイトル争いに緊張感はなかった」
そして、2024年もレギュレーションは変わらず、各チームが予算上限(バジェットキャップ)の中で追い上げるために費やせる予算は限られているため、来年もレッドブル優位が続くと多くの人が予想している。
■来年はレースペースに驚くだろう
しかし、ドメニカリはもっと希望を抱いているようだ。
「マクラーレンは予算上限があっても、より競争力のあるマシンを開発できることを示した」とドメニカリは主張する。
「来シーズンはもっと激しい戦いになると信じている。アブダビでは20台が(予選で)1秒以内にいたからね」と付け加えた。
「来年の大きなニュースは、レースのペースになるだろう。我々の目標は、このスポーツの文化と情熱を可能な限り広げることだ」とドメニカリは締めくくった。