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F1オランダGPはフェルスタッペンがいる限り毎年開催されるだろうとバーニー・エクレストン

2023年11月07日(火)18:35 pm

残すところあと2レースとなった2023年F1シーズンだが、本来今年のF1は全23戦で計画されていたものの、第6戦としてイモラ・サーキットで開催が予定されていたエミリア・ロマーニャGPが洪水の影響で中止となったことから、結局昨年と同じ年間22戦で行われることになったものだ。

だが、2024年のカレンダーにはF1史上最多となる24戦が組み込まれており、来年はF1関係者もファンもこれまで一度も経験したことがない長いシーズンを迎えることになる。

現在F1と統括団体であるFIA(国際自動車連盟)、そして各F1チームが結んでいる協定では、1年に最大25戦を行うことができることになっている。だが、実際のところ、ドライバーはもちろん、チーム関係者の疲労や、レース機材の輸送問題などを考えれば、年間24戦が現実的な上限になると考えている者も多いようだ。

■今後ヨーロッパでのいくつかのレースは隔年での交互開催に移行?

しかし、現在のF1オーナーであるリバティ・メディアは、今後も新たなF1開催地をさらに増やしていきたいと考えているようだ。そして、年間レース数を増やすことなく、開催地を増やす解決策のひとつが、たとえばヨーロッパにおけるレースのいくつかを隔年で交互開催することだと考えられている。

具体的には、現時点ではザントフォールト・サーキットで開催されるF1オランダGPとスパ・フランコルシャン・サーキットでのベルギーGPを交互開催することが検討されていると伝えられている。この2つのサーキットはいずれも2025年までの開催契約を結んでいることから、もしそれが実現するとしても2026年以降のことになるだろう。

■F1史上最高のドライバーであるフェルスタッペンがオランダGPの救世主に

しかし、元F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、ザントフォールトでのオランダGPは当分の間毎年開催されることになるだろうと、現F1チャンピオンであるマックス・フェルスタッペンの母国でもあるオランダの『NOS(オランダ放送協会)』に次のように語っている。

「マックス(フェルスタッペン)がF1で走る限り、ザントフォールトはカレンダーに残るだろうね」

ザントフォールトでのF1は1952年に初開催され、その後何度か開催されない年があったものの、1985年まではほぼ毎年開催され続けてきていた。

だが、当時F1最高権威として君臨していたエクレストンは、1986年以降はザントフォールトとのF1開催契約を結ぶことはなかった。

ザントフォールトでのF1は2021年に36年ぶりにカレンダーに復帰を果たしたわけだが、どうして1986年以降オランダとの開催契約を結ばなかったのかと質問されたエクレストンは、微笑みを浮かべながら「めちゃくちゃだったんだ」と答え、次のように続けた。

「サーキットがよくなかったんだ。当時はそういうサーキットもたくさんあったけれどね」

「実際のところ、私のお気に入りのサーキットではなかったよ。あそこでは悪いことがたくさん起こったからね」

1970年代にザントフォールトで死亡事故が何度か発生したことなどに言及しながらそう語ったエクレストンは、次のように付け加えている。

「そういう問題が解決されていればいいんだがね。今はずっとよくなっているようだし、組織もうまく運営している。もちろんそれは主にフェルスタッペンのおかげだ。だが、そのために懸命に働いている人たちもたくさんいるよ」

オランダGPを支えるほどの力がフェルスタッペンにあるのかと尋ねられたエクレストンは次のように答えている。

「マックスはこのスポーツが創設されて以来、F1で走った最高のドライバーだよ」

■レースが終わるまでサーキットにいたことはなかったエクレストン

しかし、エクレストンは、その歴代最高のF1ドライバーであるフェルスタッペンのレースを生で見られないことを残念だとは思っていないようだ。

レースのために旅をして回ることがなくなったのを寂しく思っているかと質問されたエクレストンは次のように答えている。

「ビジネスの部分だけで、必ずしもレースそのものではないよ。私はいつも(レースの)途中までしかいなかったんだ」

10月28日に93歳となったばかりのエクレストンは、微笑みを浮かべながら、次のように付け加えた。

「レースが終わるまでそこにいたことは一度もないんだ」

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