2016年シーズンまで長期にわたってF1最高権威の座にあったバーニー・エクレストンは、F1の年間レース数は今後少し減っていくだろうと考えている。
エクレストンが率いた最後のF1シーズンである2016年は年間21戦だったが、その後2021年には22戦に増えている。
そして、2022年と2023年は当初23戦が予定されていたがロシアのウクライナ侵攻問題やイタリアの洪水問題などでそれぞれ1レースの開催がキャンセルされ、実際には22戦となっている。
だが、2024年のF1カレンダーには前例のない年間24戦が組み込まれている。
■今後いくつかのレースが減らされるだろうとエクレストン
10月末に93歳となったばかりのエクレストンは、『NOS(オランダ放送協会)』に対し、現在のF1最高責任者であるステファノ・ドメニカリも最終的には24戦は多すぎると結論づけると思うと語り、次のように続けた。
「次に何が起こるか? 誰にもわからないよ」
「多分、いくつかのレースがなくなるんじゃないかな」
「カレンダーに24戦を載せるのは多すぎるよ。少し除かれるだろうね」
■F1開催地が世界中に広がるのはいいこと
しかし、エクレストンは、現在のF1オーナーであるリバティ・メディアがヨーロッパの枠を超えてF1開催地域を世界中に拡大する計画を掲げていることに関しては支持しているという。
「私はこのスポーツが世界中で発展し続けていることを喜んでいるよ」
そう語ったエクレストンは、次のように付け加えた。
「F1をヨーロッパから飛び出して世界に広めたのは私だったんだ。なぜなら、F1は世界選手権であって、ヨーロッパ選手権ではないんだからね」