2026年からドイツのアウディがザウバーと組んでF1活動を開始することになっているが、その新チームのドライバー候補に新たな名前が浮上してきている。
■ザウバー・アウディのドライバー候補には複数の名前
2026年からアウディのワークスチームとなるザウバー(現アルファロメオ)だが、そのドライバー候補に関しては以前からいろいろな噂がささやかれてきている。
最近の噂では、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、カルロス・サインツ(フェラーリ)などの名前が取り沙汰されており、早ければ2025年にはそれらのドライバーがスイスに本拠を構えるザウバーに移籍する可能性もあると言われている。
■ペレスも候補のひとりだとザウバーF1チーム首脳
こうした中、ザウバー・グループのマネジングディレクターであり、現在はF1チームの代表者も務めているアレッサンドロ・アルンニ・ブラヴィが、セルジオ・ペレス(レッドブル)もその候補者のひとりだと認めた。
メキシコのスポーツ紙『Record(レコード)』から、2024年までレッドブルとの契約があるにもかかわらず、シートを失う可能性もあると噂されているペレスについて質問されたブラヴィは、次のように答えた。
「彼はトップドライバーのひとりだ」
「彼も選択肢のひとつだし、もし私が決められることであれば、明日にでも彼をチームに連れてくるだろうね」
■メキシコのスポンサーも魅力?
実際のところ、今シーズンいっぱいでアルファロメオとのネーミングライツ契約が切れるザウバーでは、2024年もフィンランド人ドライバーのバルテリ・ボッタスと中国人ドライバーである周冠宇のラインアップで戦うことが決まっている。しかし、2025年シーズンに関しては、まだ誰がドライバーを務めることになるのかは白紙の状態だ。
ブラヴィは、2025年以降のラインアップに関してはメキシコ出身のペレスも候補のひとりだと、次のように続けている。
「彼は強いし、選択肢のひとつだ。しかし、我々は誰も排除すべきではない」
「私に言わせれば、メキシコのモータースポーツは明らかに成長している」
「カートもあるし、ここエルマノス・ロドリゲス(サーキット)やプエブラ(メキシコシティの東南に位置する都市)でのイベントもある。『Telmex(テルメックス)』のようないいスポンサーもいる。そしてもちろん、今やヒーローのセルジオ・ペレスもいる」
現在33歳のペレスだが、『Telmex(テルメックス)』の支援を受けて2011年にF1キャリアをスタートさせたのがザウバーだった。当時とは大きく体制が変わってしまっているザウバーだが、ひょっとするとペレスが2025年に古巣チームに復帰する可能性もゼロだとは言えないかもしれない。