モナコ出身ドライバーであるシャルル・ルクレールが、イタリアの名門F1チームであるフェラーリは勝利しなくてはならないチームであり、それを実現可能にしていくことが必要だと主張した。
■2025年以降の去就に注目が集まるルクレールとサインツ
最近イタリアから伝えられた噂によれば、フェラーリとの現在の契約が2024年シーズンまでとなっているルクレールは、新たに2025年から2年間の契約を結んだという。そして、その契約にはその後3年間の延長オプションが設けられていると考えられている。
しかし、同じく2024年までの契約となっているサインツに関しては、2026年から正式にF1参入することが決まっているアウディのF1プロジェクトに加わることになるのではないかとの噂がささやかれ続けている。
だが、28歳のスペイン人ドライバーであるサインツの関係者は、7日(月)にイタリアのメディアに対してサインツの「プランA、プランB、そしてプランC」はイタリアのマラネロに本拠を置くフェラーリと新たな契約を結ぶことだと主張し、そうした憶測を否定している。
■サインツとは「いい仕事ができる」とルクレール
一方、25歳のルクレールは、イタリアの『Corriere dello Sport(コリエーレ・デロ・スポルト)』紙とのインタビューにおいてサインツについて質問されると次のように答えている。
「カルロスとならいい仕事ができるよ。たとえ僕たち同士が戦うことが多いとしてもね」
また、サインツの強みは何だと思うかと尋ねられたルクレールは、「彼の労働倫理と粘り強さだね」と付け加えている。
■フェラーリにとって重要なのは「速いマシン」を造ること
だが、ルクレールは、自分にとって最も重要なのはチームメートのことより、速いフェラーリF1マシンを手に入れることだと主張している。
スパ・フランコルシャンで行われた夏休み前最後のレースであるF1ベルギーGPで3位となり、今季3回目となる表彰台に上ったルクレールは次のように語った。
「僕たちは2位や3位に甘んじるわけにはいかないんだ。僕たちは勝たなければならないし、それを実現可能にしなければならない」
「表彰台はうれしいけど、本当にそれを楽しむことはできていないよ」
■フェラーリが解決策を見いだせないのが不思議だとミナルディ
一方、かつて自身のF1チームであるミナルディを率いてF1を戦った経験を持つジャンカルロ・ミナルディは、今は自分のようなイタリア人ファンにとってはフラストレーションのたまる時期だと認めている。
「同じグループの人々が、明らかに限界のあるマシンを作ったんだ」
「マラネロはあまりにも多くの低迷シーズンに耐えてきた。私から見れば、これほど多くのリソースがありながら社内で解決策を見いだせないというのは、ありえないことのように思えるよ」
母国イタリアの『La Repubblica(レプブリカ)』にそう語った75歳のミナルディは、次のように付け加えている。
「残念ながら、我々は待ち続けなければならないんだ」。