今季も現時点においては2021年と2022年のF1チャンピオンであるレッドブルのマックス・フェルスタッペンが圧倒的な強さでF1を支配する状況となっている。
2022年も全22戦のうち15勝をあげるという強さを誇ったフェルスタッペンだが、今季もすでに夏休み前までに10勝をあげており、昨年塗り替えた1シーズンあたりの最多勝利記録をさらに更新する可能性も十分にありそうだ。
ちなみに、現在のF1技術ルールは2025年までは原則として大きな修正は行われないことになっており、そこまではレッドブルとフェルスタッペンが現在のアドバンテージをキープし続ける可能性が高いと考えられている。
そうした中、イギリス人ドライバーのルイス・ハミルトン(メルセデス)は、F1は1チームだけが強すぎるのを是正するためにルールを修正する必要があると主張している。
■ハミルトンは優秀だけど「ずうずうしい」とモントーヤ
だが、かつてウィリアムズやマクラーレンで戦った元F1ドライバーのファン・パブロ・モントーヤは、そのハミルトンの主張には違和感を覚えているようだ。
「とてもずうずうしいね。勝っていないときには文句を言い、彼が勝っていたときにはマシンには全くアドバンテージはないと言っていたんだからね」
「だけど、メルセデスが持っていたアドバンテージも同じくらい大きかったよ」
「ハミルトンが優秀ではないとは言うつもりはないよ。彼は素晴らしいドライバーだ」
2014年から2020年にかけて圧倒的な強さを誇ったメルセデスで自身が持つF1ドライバーズタイトル獲得記録(7回)のうち6回を獲得したハミルトンに言及しながらそう語った47歳のモントーヤは、母国コロンビアの週刊誌『Semana(セマナ)』に次のように付け加えている。
「でも、このスポーツの現実は、最高のマシンに乗らなければならないということなんだ」