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セルジオ・ペレスが今季のF1ドライバーズタイトル獲得は無理だと認める「目標は選手権2位」

2023年07月17日(月)17:11 pm

レッドブルのセルジオ・ペレスが、もはや自分が2023年のF1チャンピオンになる可能性はないと認めた。

■F1タイトル獲得はすでに“絶望的”なペレス

メキシコ出身の33歳のペレスは今シーズン序盤こそ現F1チャンピオンであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とほぼ互角の戦いをしていたものの、その後はスランプに陥ってしまっている。

それでも、ペレスは現時点ではフェルスタッペンに次ぐドライバーズランキング2位につけており、数字的にはまだタイトル獲得の可能性が完全に消えてしまっているわけではない。

だが、ドイツの『Bild(ビルト)』紙によれば、ペレスが2023年のドライバーズタイトルを獲得するためには、残りの12レースを完全制覇するレベルのパフォーマンスが必要になるという。

現時点でのポイント獲得数はフェルスタッペンが255、2番手のペレスが156で、99ポイントの差がついている。これを元に『Bild(ビルト)』が試算したところ「ペレスが常に最速ラップで1位、フェルスタッペンが常に2位だとすると、ペレスは500ポイント、フェルスタッペンは499ポイントとなり、ペレスが1ポイント差で勝利することになる」という。

実際のところ、ペレスがあと4回残されているスプリントも含め、残りの12レースを全て勝利する可能性はかなり小さいだろう。一方、フェルスタッペンの現在の調子を考えれば、残りの全レース制覇は無理だったとしても、それに近い結果は残すはずであり、遅かれ早かれ、最終戦まで何レースかを残した時点で3年連続でのタイトル獲得が確定するのはほぼ確実な状況だ。

■ペレスをできる限り早く復活させたいとレッドブルのボス

レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、ペレスに関して次のように語っている。

「チェコ(ペレスの愛称)はシーズンを非常にいい形でスタートした。だが、最近は土曜日に弱さを見せている」

「彼はサポートを必要としている。我々は彼が復活することはわかっているし、できるだけ早くそうなるよう最善を尽くしたいと思っている」

■ハンガリーGPでは表彰台を目指すとペレス

ペレスは先週末に、近い将来F1が開催されることになると噂されているスペインのマドリードにおいて5万人の観衆の前でレッドブルの旧型マシンによるデモンストレーション走行を行っている。

その際、ペレスはスペインのメディアに、今週末に開催される今季のF1第12戦ハンガリーGP(23日決勝)とその翌週に開催される第13戦ベルギーGP(30日決勝)に言及しながら、次のように語った。

「夏休み前に、いい結果を2つ出すことが僕の優先事項だよ。ハンガリーでは表彰台に上りたいと思っている」

また、25歳のオランダ出身ドライバーであるチームメートのフェルスタッペンについて質問されたペレスは次のように答えている。

「(ミハエル)シューマッハやアイルトン・セナのような、F1の偉大な選手のひとりだ」

■今季の目標はドライバーズ選手権2位だとペレス

さらに、ペレスは今シーズンの残りのレースの戦い方について次のように続けている。

「僕は奇跡によって選手権2番手にいるわけじゃないよ。僕は2つのレースで勝っている。悪いレースもあったよ。だけど、僕はまだそこにいるんだ」

「今のところ、僕はハッピーだし、未来に向けてワクワクしている。だけど、僕はレースに焦点を合わせているよ」

「僕の目標は、今シーズンのタイトル争いで2位になることだよ」

■ハンガロリンクはレッドブルにとって得意なサーキットではない

そう語ったペレスは、次戦ハンガリーGPの舞台となるハンガロリンクについて、『EFE通信』に次のように続けている。

「難しいグランプリになるだろうね。コーナーが多く、低速コーナーもたくさんあるからね。

「僕たちにとってベストなサーキットではないかもしれない。だけど、勝利を争うためのものは全て揃っているよ」

フェルスタッペンは今季の第5戦マイアミGP以降負け知らずの6連勝中だが、もしもそれにストップをかけられるドライバーがいるとすれば、その最有力候補はやはりフェルスタッペンと同じレッドブル2023年型マシンを手にしているペレスだろう。

直近の5レースで予選Q3進出に失敗しているペレスだが、少なくとも今後のレースでは予選でフェルスタッペンと肉薄する結果を出す必要があるだろう。

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