マドリードの大規模イベント主催団体が、近いうちにF1との間にレース開催契約を結ぶことになるようだ。
ここ数か月にわたって、スペインの首都であるマドリードが、現在F1スペインGPを開催しているバルセロナ・カタルーニャ・サーキットのライバルとなる可能性があるとの噂が強くささやかれてきている。
■マドリードの噂は聞いているとカルロス・サインツ
マドリードでの市街地レースの噂について尋ねられたスペイン出身ドライバーのカルロス・サインツ(フェラーリ)は、次のように答えている。
「ああ、そのプロジェクトや、その他もろもろのことについては耳にしているよ」
「僕に言えるのは、僕は自分の力を最大限に発揮していくつもりだし、場所は関係なく、スペインGPが開催され続けるようにしたいということだけだよ」
■F1と契約することが決まったとマドリードのイベント主催団体
こうした中、13日(木)に、マドリードの大規模イベント主催団体である『イフェマ(Ifema)』のホセ・ヴィセンテ・デ・ロス・モソス会長が、近いうちにF1とレース開催契約を結ぶことになったと語った。
「我々は秘密保持契約を結んでいる。だから、いつ契約が成立するのかを明かすことはできない」
「しかし、私はいつ契約することになるのか、そして、いつ発表することになるのかを知っているよ」
「私はステファノ・ドメニカリ(F1最高責任者)と話をしており、我々には相互信頼がある。我々は一緒にやっていくことになる」
■スペインで2つのグランプリ開催の可能性も?
実際のところ、バルセロナはF1と2026年までの開催契約を結んでいる。ということは、マドリードが2027年からバルセロナに替わってスペインGPを開催することになり、バルセロナがF1カレンダーから消えることになるのかと質問されたデ・ロス・モソスは次のように答えている。
マドリードでの新イベントがバルセロナをカレンダーから追い出すかどうかについては、デ・ロス・モゾスはこう答えた。
「もしも、最終的に、かつてのように2つになるのであれば、私もうれしく思うよ」
「しかし、私はマドリードのために語り、働いているんだ」
ちなみに、スペインではかつてバルセロナでのF1スペインGPと並行して、1994年と1997年にはヘレス・サーキットで、そして2008年から2012年にかけてバレンシア市街地コースでF1ヨーロッパGPが開催されていたことがある。
現時点において、ひとつの国で複数のF1グランプリが開催されているのはアメリカとイタリアだけになっているが、これにスペインも加わることになるのか、あるいは、単にマドリードに場所を移すだけになるのか、そしてそれは実際にいつのことなのか・・・・・・。そうしたことに関しては今後の動向を見守るしかなさそうだ。