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角田裕毅の成長を評価するレッドブル首脳、アルファタウリF1の一部をイギリスに移す計画

2023年06月26日(月)18:30 pm

レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、現在イタリアのファエンツァにあるアルファタウリのファクトリーの一部の機能をイギリスに移転する計画があることを認めた。

■チーム売却の噂もあるアルファタウリ

世界的エナジー飲料メーカーである『レッドブル』が所有する2つ目のF1チームであるアルファタウリは、トップチームであるレッドブル・レーシングで戦えるドライバーを育成するためのジュニアチームという位置づけになっている。

最近ではそのアルファタウリのパフォーマンスが低下していることから、レッドブルがアルファタウリを売却する可能性もあると噂されている。

だが、マルコはこのほど『f1-insider.com』に次のように語り、そうした噂を改めて否定している。

■アルファタウリの主要任務は今も機能しているとマルコ

「我々はアルファタウリの現在のパフォーマンスに満足していないし、それは彼らも同じだ」

「だが、若い人材を鍛えて次のステップに進めるようにすることがその主要な任務であることに変わりはないよ。過去にはそれがうまく機能していたし、パフォーマンスの問題はあるにせよ、角田裕毅の例を見れば現在でもそれが機能していることが示されている」

マルコが言及した日本人F1ドライバーの角田は、ここまでに8戦を終えた時点での獲得ポイントは2ポイントで、現在のドライバーズランキングは17番手に甘んじている。

しかし、今季の角田はかなり成長を見せており、非力なアルファタウリF1マシンの能力を最大限に引き出すことができていることから、将来セルジオ・ペレスの後任としてレッドブル・レーシングでマックス・フェルスタッペンのチームメートとなる可能性もあると考えられている。

■アルファタウリのチーム運営を見直すレッドブル

こうした中、レッドブルとしてもアルファタウリのパフォーマンスを向上させるために何らかの手を打つ必要があることはもちろん認識している。

アルファタウリでは、2006年からずっとチーム代表を務めてきたオーストリア出身のフランツ・トストが今季限りで代表を降り、その後任には現在フェラーリのレーシングディレクターを務めているフランス出身のローラン・メキースが就任することが明らかとなっている。

さらに、今後アルファタウリF1チームの運営方法にも見直しを行う計画があることをマルコは認めている。

「将来的には、レッドブル・レーシングとの協力関係を拡大することが計画されている。もちろん、それはレギュレーションで認められている範囲内でのことだ」

そう語った80歳のマルコは、次のように付け加えた。

「しかし、我々はより多くのリソースをもっと効率的に使えるようにしたいと思っている。例えば、チームの一部がイギリスに行くことも計画されているよ」。

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