ルノー・グループとアルピーヌは、アルピーヌ・レーシング・リミテッド(アルピーヌF1)の24%の株式を、オトロ・キャピタル、レッドバード・キャピタル・パートナーズ、マキシマム・エフォート・インベストメンツの投資家グループに売却したと発表した。
今回の投資により、アルピーヌF1は約9億ドル(約1,288億円)の価値を持つことになる。
また、オトロ・キャピタルの共同創設者兼パートナーであるアレック・シャイナーが、アルピーヌF1の取締役会に加わる。
この投資はF1チームのみを対象としたもので、ヴィリーにあるルノーのエンジン部門はルノー・グループ所有のままだ。
■アルピーヌF1のメリットは?
アルピーヌCEOのローラン・ロッシによると、アルピーヌF1は、投資家グループからメディア、スポンサーシップ、チケット販売、ホスピタリティ、商業権管理、ライセンス供与、マーチャンダイジング戦略など、スポーツ業界における総合的な専門知識と実績から恩恵を受け、付加価値の創造と新たな成長手段を引き出していく。
また、この資金はアルピーヌF1がトップチームに追いつくために最先端の施設と設備の投資に使われるという。
■ハリウッド俳優たち投資家グループはサッカーなどで実績
ライアン・レイノルズ率いるマキシマム・エフォート・インベストメンツの共同投資家には、俳優・映画監督・映画プロデューサーのマイケル・B・ジョーダンや、イギリスのサッカークラブであるレクサムAFC共同会長を務める俳優のロブ・マケルヘニーも含まれる。
この投資家グループは、アメリカのナショナル・フットボール・リーグ(NFL)、ダラス・カウボーイズ(NFL)、フェンウェイ・スポーツ・グループ(NASCAR、メジャー・リーグ・ベースボールのボストン・レッドソックス、プレミア・リーグのリバプールなど)、トゥールーズFC(フランスのサッカークラブ)、レクサムAFC(イングランドのサッカーチーム)と仕事をしている。
レイノルズは2020年11月にレクサムを買収し、同じく俳優で共同オーナーのロブ・マケルヘニーとともに、クラブの若返りを監督し、15年ぶりにイングランド・フットボールリーグへの昇格を果たしてきた。