オーストリア出身元F1ドライバーであるゲルハルト・ベルガーは、レッドブルのジュニアドライバーのうち、次にF1にデビューすることになる者はすでに明らかだと考えている。
現役時代にはマクラーレンやフェラーリで活躍した実績を持つ63歳のベルガーは、かつてアルファタウリの前身であるトロロッソの共同オーナーを務めていた時期もある。
そのベルガーが、現在のレッドブルジュニアドライバーの中で、最もF1に近いところにいると考えているのが、ニュージーランド出身ドライバーである21歳のリアム・ローソンだ。
ローソンは2022年にはF1直下の下位カテゴリーであるF2選手権でランキング3位となり、2023年はレッドブルのリザーブドライバーを務めつつ、日本のスーパーフォーミュラに参戦している。
「私は若いニュージーランド人のリアム・ローソンを高く評価しているよ。彼は非常に高い評価がある日本のスーパーフォーミュラで素晴らしい仕事をしている」
2023年のスーパーフォーミュラで現在ランキング2番手につけているローソンに言及しながらそう語ったベルガーは、次のように続けた。
「レッドブルが抱える人材の中で、次にF1にその姿を見せることになるのは彼だよ」
「私が最初に彼に注目したのは、2年前にレッドブルがスポンサーについたフェラーリでDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に参戦していたときだった」
当時DTMの最高責任者を務めていたベルガーは、次のように付け加えている。
「彼は当時のチームメートだったアレックス・アルボンよりも速かったんだ。そして、我々は彼(アルボン)がF1においてウィリアムズで何ができるのかを見ることができているよ」。