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F1歴代勝利数5位のセナに並んだマックス・フェルスタッペン、今季中に単独3位に浮上する可能性も

2023年06月20日(火)19:13 pm

先週末に行われた2023年F1第9戦カナダGPでは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが今季6勝目をあげ、F1通算勝利数を41に伸ばした。これは、伝説的ドライバーである故アイルトン・セナの記録に並ぶものだ。そして、これはF1通算勝利数では5位タイ記録となる。

そして、2023年シーズン中にフェルスタッペンがあと1勝し、セナの記録を抜いて歴代単独5位の記録保持者となるのは100パーセント確実だと言ってもかまわないだろう。

そして、現在25歳のフェルスタッペンには、今季中に通算勝利記録で歴代単独3位にまで浮上する可能性も残されている。

■フェルスタッペンは記録のことは全て知っているとマルコ

オランダ人ドライバーであるフェルスタッペンは、自分はそういう数字に詳しいわけでもないし、そういう記録が自分のやる気につながっているわけではないと主張している。

だが、レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は微笑みを浮かべながら、オランダの『Algemeen Dagblad(アルゲメン・ダグブラッド)』に次のように語った。

「彼は全てを知っているよ。マックスはそういう数字は全て知っているんだ」

■フェルスタッペンはあらゆる記録を塗り替えるだろうとマルコ

そして、80歳のマルコは、F1史上最多記録である7度ドライバーズタイトルを獲得したミハエル・シューマッハとルイス・ハミルトン(メルセデス)がそれぞれに持つ91勝と103勝(現時点)の通算勝利記録さえフェルスタッペンが塗り替えてしまう可能性があると考えているようだ。

「シューマッハが引退したとき、私は彼の記録は永遠に続くだろうと思ったよ。その後、メルセデスとルイスが信じられないようなパフォーマンスを発揮してみせたんだ」

そう語ったマルコは、最終的にはフェルスタッペンがシューマッハやハミルトンを凌いでF1で最も成功したドライバーになれると思うかと質問されると次のように続けている。

「過信することさえなければ、私はどんなことでも可能だと思っているよ」

「レギュレーションは2025年まで比較的安定している。そして、2026年には自分たちのエンジンプロジェクトを開始するが、それは本当に有望だと考えている」

「我々には非常に優秀な人材と優れた工場がある。そして我々にはマックスもいる。彼とは2028年まで契約を結んでいるが、まだ彼は限界に到達してはない。彼はまだ成長を続けているよ」

そう語ったマルコは、次のように付け加えた。

「彼は全てを簡単にこなしているし、彼にはプレッシャーなど全くないようだ。我々がどれほど長く一緒にやれるか、様子を見ていこう」

■今年中にベッテルの記録を抜く可能性も

フェルスタッペンは今季、8戦中6戦で勝利を飾っており、F1関係者の中には今シーズンの残り14レース全てをフェルスタッペンが制する可能性があると考えている者もいるようだ。

仮に、フェルスタッペンがそれを達成した場合、通算勝利数は55勝に到達することになる。つまり、アラン・プロストが持つ通算51勝や、セバスチャン・ベッテルが持つ通算53勝の記録を抜き、ハミルトンとシューマッハに次ぐ歴代3位にまで浮上する可能性があるということだ。

もしも、フェルスタッペンが今後何レースかで優勝を逃したとしても、現在のレッドブルの勢いからすれば、来年にはそれらの記録を更新するのはほぼ間違いないだろう。

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