エステバン・オコン(アルピーヌ)は、昨年までチームメートとして一緒に戦っていたフェルナンド・アロンソが今年は非常に速いF1マシンを手にすることができるかもしれないと考えている。
昨年までルノー傘下のアルピーヌでフランス人ドライバーのオコンとコンビを組んでいた2005年と2006年のF1チャンピオンであるアロンソだが、今年はライバルチームのアストンマーティンへ移籍している。
しかし、2022年にはアルピーヌがコンストラクターズランキング4位だったのに対し、アストンマーティンは7位に沈んでおり、アロンソの移籍判断が正しかったのかどうかは疑問だとする声もある。
だが、41歳のアロンソは、アルピーヌからアストンマーティンへ移籍したのは、カナダの大富豪であるローレンス・ストロールが率いるイギリスのシルバーストンに拠点を置くチームの方が「より野心的」だと考えたためだという。
そして、オコンも、アストンマーティンが2023年に大きな前進を遂げる可能性があると考えているようだ。
■今年のアストンマーティンは“速そうに見える”
「誰もが彼らのことを話しているよ」
アストンマーティンについてスペインの『El Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』にそう語った26歳のオコンは、次のように付け加えた。
「それが“フェルナンド効果”なのか、あるいは、彼らが速くなるのかどうかは分からない。だけど、外から彼らの空力を見ると非常に速そうなマシンに見えるよ」
■ウイルス感染で体調を崩していたオコン
そのオコンは、今週の木曜日(23日)からバーレーンで3日間にかけて行われる公式プレシーズンテストには必ずしも万全の態勢で臨むことができるわけではないようだ。
オコンは数日前、冬の期間の大半をウイルス感染症と闘っていたことを明かしている。
「1カ月半ほど、僕は基本的にいい状態じゃなかったんだ」
そう語ったオコンは、次のように続けた。
「今は元気だけど、ウイルスはとても強力だから、気をつける必要がある」
「歩いているときでさえ、心拍数が上がって基準値を超えてしまっていたよ。長い間、かなり心配だったんだ」
■オコンとガスリーが主張「2人の関係は良好」
そのオコンにとって、心配する必要がないのは、新たなチームメートであるピエール・ガスリーとの関係だという。同じフランス人で、しかも同じ1996年生まれの2人は、カートで戦っている頃から仲が悪かったと伝えられている。
そのことについて質問されたオコンは笑いながら次のように答えた。
「みんなこの話が好きだね。ストーリー・オブ・ザ・イヤーだね!」
「がっかりさせるのはつらいけど、そういう話なんてないんだ。このことが見出しを飾ることなどないよ」
この件に関してはガスリーも同意見のようだ。
「とてもうまくいっているよ」
レッドブルのドライバープログラムと決別し、今年は心機一転アルピーヌで新たなシーズンに臨むガスリーはそう語ると、次のように付け加えた。
「僕たちはここ数カ月の間に、過去8年から10年の間にした話よりも、もっと多くの話をしたよ」