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【アルピーヌF1】新加入のピエール・ガスリーがチームを新たなレベルに引き上げてくれると期待

2023年01月13日(金)18:38 pm

アルピーヌのローラン・ロッシCEOは、アストンマーティンに移籍したフェルナンド・アロンソの後任として今年からチームに加わったピエール・ガスリーに大きな期待を寄せているようだ。

■レッドブルと決別しアルピーヌでの挑戦を開始するガスリー

レッドブルのジュニアドライバープログラムに所属していたフランス人ドライバーのガスリーは、2017年の第15戦マレーシアGPでセカンドチームのトロロッソ(現アルファタウリ)でF1デビュー。その年には5レースに出走し、翌2018年にはフルタイムドライバーに昇格した。

そして、2019年にはルノーへ移籍したダニエル・リカルドの後任としてレッドブルに昇格。だが、チームメートとなったマックス・フェルスタッペンのパフォーマンスについていくことができず、シーズン後半にはアレクサンダー・アルボン(現ウィリアムズ)と交代させられ、再びトロロッソに降格されてしまった。

しかし、2020年以降のガスリーはトロロッソで再び調子を取り戻し、モンツァで開催された第8戦イタリアGPではチャンスをものにしてF1初優勝を遂げるなど、10回の入賞を果たし、ランキング10位でその年を終えている。

ガスリーは、再びレッドブルへ昇格することが目標だと公言してきたが、レッドブルは2021年も、そして2022年もガスリーにそのチャンスを与えることはなかった。

本来は2023年までレッドブルとの契約が残っていたガスリーだったが、レッドブルがセルジオ・ペレスとの契約を2024年まで延長したこともあり、ガスリーはほかのチームで新たなチャンスを得たいという考えを示すようになっていた。

そうした中、アロンソの離脱確定を受けてアルピーヌがガスリーの獲得を希望。そして、レッドブルはその後任としてニック・デ・フリースをアルファタウリのドライバーとして確保することができたことから、ガスリーのアルピーヌ加入が決まったという経緯がある。

■ガスリーに“テクニカルリーダー”の役割を期待するアルピーヌ

2022年には直接のライバルであるマクラーレンに勝ってコンストラクターズランキング4位に浮上したルノーのワークスF1チームであるアルピーヌだが、このチームをCEOとして率いるロッシは、2023年以降のガスリーの働きに大きな期待を抱いているようだ。

F1公式サイト『formula1.com』は、ロッシが2022年のシーズン最終戦アブダビGPを迎える前にガスリーについて語った次のようなコメントを紹介している。

「彼が、我々が必要としているものをもたらしてくれることを期待しているよ。それはマシンの開発を続けていくために必要なものだ。今のところ、我々はまだ中団にとどまっているし、マシンをさらに進化させる必要があるからね」

「そのためには、マシンが与えてくれるポテンシャルを生かして速く走ってポイントを獲得することができるだけではなく、マシンを次のレベルに持っていくことができるドライバーが必要なんだ」

「つまり、金曜日の朝(フリー走行1回目)の時点で、チームにフィードバックを与えることができ、チーム全体を正しい方向へと導くことでマシンを向上させることが必要なんだ。我々はピエールがそれをもたらしてくれると期待している」

「アルファタウリでは、彼はいろいろな意味でテクニカルリーダーだったのだと私は考えている。彼にはそれをやり続けて欲しいし、チームを成長させ、我々と共に自分自身も成長させることで、我々を新しいレベルへと導いて欲しいと思っている」

ガスリーはすでにアブダビで行われた2022年のF1公式シーズン後テストにおいてアルピーヌの2022年型F1マシンのステアリングを握っており、「とても特別」で「非常にスムーズ」だったと評している。

26歳のガスリーは、2023年から母国フランス国籍のF1チームで、同じフランス出身ドライバーであり、同じ1996年生まれのエステバン・オコンと共に、新たな挑戦をスタートすることになる。

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