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ホンダ製パワーユニット搭載の電動カートお披露目!F1ドライバー4人もその実力に大興奮!

2022年11月27日(日)18:07 pm

2022年11月27日、モビリティリゾートもてぎ(栃木県茂木)にて「ホンダ・サンクスデー2022」が3年ぶりに開催された。

午前中の白熱した「ホンダ・レーシング・カート・カップ(Honda Racing Kart Cup)」を終えたF1ドライバー4人が、レース後に“別のピット”へ移動。そこには4台の「電動カート」が用意されていた。

■ホンダ製の電動カートお披露目!

ホンダ製バッテリーの「ホンダ・モバイル・パワー・パック(Honda Mobile Power Pack)」を搭載した電動カートは、シートの左右に2つの大型バッテリーが搭載され、ワンタッチで蓋を開けるだけで乾電池のように簡単に着脱できる。電動自転車のバッテリーを着脱する様がイメージとして近いだろう。

このバッテリーは1つ10kgで、両サイドに2つ搭載して30分間の走行が楽しめる。新しい電池に交換する手順は簡単で、時間は慣れれば1分もかからないため、バッテリーパックを複数用意しておけば耐久レースも可能になるだろう。充電が必要になったバッテリーはバッテリー交換ステーションに入れるだけで充電され、8時間で満充電になるという。

シートの後ろには電動モーターが搭載されているが、これもカバーで覆われているため、モーターの熱に直接触れることがないような安全設計になっているという。

普通のカートと同じくメンテナンスするために台に乗せるが、フロントの重量はこれまでのカートと同じ程度、しかしリアについてはバッテリー2つとモーターがあるためかなり重量を感じ、大人一人で持ち上げるのはかなり難しいという印象だった。

また、シャフトについているスプロケットは、従来のカートだとシャフトを抜いて交換していたが、こちらのスプロケットはスリットで捻ってはめ込むタイプということで、カートをもっと簡単に楽しんでもらうためにメンテナンスのしやすさについても考えられている。

なお、シャシーについてはイタリアの某カートメーカー製で、ホンダ製ではない。ホンダが得意とするパワーユニットに注力しているのもホンダらしい。

■F1ドライバー4人も高評価!ホンダ製パワーユニットカートの実力

実際に乗ったドライバーたちはこの次世代電動カートに興奮気味で、デモランを行った後のインプレッションはかなりポジティブだった。リアが重すぎてスピンしやすいといったこともないようで、左右均等の重量配分により得られる操縦性とグリップ感についても高評価だった。

気になるパワーについては、会場に来場していたF1パワーユニットの生みの親HRC浅木泰昭氏に尋ねると、従来のエンジンはトルクが滑らかにカーブを描いて徐々にパワーが上がっていくところを、電気はパワーが一気に垂直に起ち上がるため、加速に優れているという。浅木氏も実際に電動カートに乗ってその楽しさを体感したという。

F1ドライバーたちもこのホンダ製パワーユニットのパフォーマンスに笑顔を見せながら「もっと乗りたい!」と希望していたが、スタッフに促されながら次のイベントへと向かっていった。

なお、このカートは発売時期も価格もまだ決まっていないという。

■カート以外にも使えるバッテリーパック

また、グランドスタンド裏の広場ではこのバッテリーが展示されていた。このバッテリーは電動バイク、発電機、草刈り機などにもセットでき、ホンダの幅広い商品ラインナップへの汎用性の高さを示し、来場していたファンも興味津々でスタッフに質問攻めをしていた。

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