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ガスリー、もてぎで感激“ラストラン”!アルファタウリとホンダのガレージで見られた感動シーン

2022年11月28日(月)10:59 am

2022年11月27日、モビリティリゾートもてぎ(栃木県芳賀郡茂木町)にて「ホンダ・サンクスデー2022」が3年ぶりに開催され、この日がホンダドライバーとして“ラストラン”のピエール・ガスリー(アルファタウリ)に感動的なシーンがあった。

■サッカーW杯で寝不足

ガスリーは朝9時30分からの記者会見にまだ眠そうな目をして角田裕毅とともに登場。寝不足の原因は、移動による時差ではなく、サッカーW杯のフランス代表戦を応援していたためだった。司会者から「昨夜のフランス代表戦の勝利おめでとうございます」と切り出されると、「まだ目が半分しか開いてないのはそのせいなんだ」と深夜まで興奮していた様子だ。

■F1参戦前からホンダとともに歩み成長してきた

ガスリーはF1に参戦する前、2016年にF1直下のGP2(現F2)でチャンピオンを獲得し、2017年はレッドブル・ジュニアドライバーとして来日してスーパーフォーミュラに参戦。そこからホンダとの歴史が始まった。F1では2018年からトロロッソ・ホンダで参戦し、2022年シーズンまでホンダ製パワーユニットで戦ってきた。

初めて来日して言葉も文化も違う日本で不安な時、ヨーロッパの下位カテゴリーでは「ファンに囲まれることなどなかったから、大勢のファンに囲まれて驚いたのをハッキリと覚えている」と有名なエピソードからホンダとの思い出を話した。ガスリーは記者会見でもファンの前でも何度も思い出を語ってくれた。

ガスリーとホンダはこの6年間ともに成長し、F1フル参戦2年目の2019年ブラジルGPでは2位表彰台、3年目の2020年イタリアGPでは悲願の初優勝を果たし、ガスリーも一番の思い出の1つして語った。

■ガスリー、本当のラストランで感動シーン

そして、日が暮れそうな夕方、ガレージ内では感動的なシーンがあった。

ガスリーがガレージからホームストレートまでアルファタウリのマシンをドライブして運ぶ前、ガスリーはその場にいたアルファタウリのチームスタッフやホンダスタッフの全員と握手をしていく。これが本当の“ラストラン”になるからだ。

ガスリーはマシン前でスタッフたちと笑顔で握手をしてから、コクピット脇で静かにヘルメットを被った。そしてコクピットに乗り込んだその時、ガレージ内のスタッフ全員が拍手。ガスリーはシートに座り込む前に全員の顔を見て、感慨深い様子でシートに座り、ガレージから出て行く際はピットレーンでややテールスライドさせながら思い出深いアルファタウリのマシンとホンダ・サウンドを楽しむように最後のピットアウトをしていった。

ガスリーはアルファタウリとホンダの健闘を祈っていると感謝を伝え、来シーズンは母国フランス・チームのアルピーヌF1で素晴らしい走りを見せてくれることだろう。兄弟のように仲良しの角田裕毅とも、コース上でのクリーンで激しいバトルに期待したい。

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