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マグヌッセン「ハースのメカニックが使っている機材は2016年のもの。F1では100万年遅れだ」

2022年10月31日(月)19:35 pm

ケビン・マグヌッセンが、ハースが現在ピット作業で使用している機材はこのチームがF1参戦を開始した2016年から使い続けている古いものだと語った。

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2016年にF1参戦を開始したアメリカンF1チームのハースだが、参戦準備の段階から名門F1チームであるフェラーリと技術提携契約を結んでいたことはよく知られている。

その戦略が功を奏して、参戦3年目の2018年にはコンストラクターズランキング5位となるなど、チームも波に乗っていた。

だが、最も予算が少ないチームだと考えられているハースは、2019年からはライバルチームとの開発競争にうまく対応することができず、毎年グリッド後方に沈む状況が続いている。

■エンジンサプライヤー変更の可能性も?

そのハースにとって現在抱えている大きな問題のひとつがエンジンの信頼性だと考えられており、フェラーリ以外のエンジンメーカーに移行することを検討しているのではないか、とうわさされれている。

「今後は問題ないはずだよ。新しいパワーユニットが登場するからね。そして、来年はそれが解決していることを願うよ。今年はかなりたくさんの問題を抱えてしまったからね」

エンジン問題に関してそう語ったシュタイナーは、次のように付け加えた。

「それは我々に全く手の打ちようがないことでもないんだ。なぜなら何か他のものを選ぶこともできるからね。だが、それは我々にとっては悪い決断かもしれない。何事にも長所と短所はあるものだよ」

実際のところ、現在ではイタリアのマラネロにあるフェラーリ本社の敷地内にハース専用のビルが設けられるなど、フェラーリとハースの関係は非常に深く、そう簡単に他のメーカーに鞍替えすることは難しいだろう。ハースとしては、2023年にはフェラーリエンジンの信頼性問題が解決されていることを願うしかないのが現実だ。

■新タイトルスポンサー誕生で資金不足に終止符?

一方、ハースには明るい話題もある。それは、2023年から『マネーグラム(MoneyGram)』という新たなタイトルスポンサーを迎えることが決まったからだ。伝えられるところによれば、2025年までの3年契約だと報じられているマネーグラムとの契約金は年間2,000万ドル(約30億円)だと考えられている。

2023年もハースで走ることが決まっている30歳のマグヌッセンは、チームがその資金を賢く使ってくれるはずだと考えている。

■ピットストップが遅いのは機材のせい

「僕たちのピットストップが遅いのは、メカニックたちが悪いからじゃないんだ。僕らの機材が古いからだよ」

母国デンマークの『Ekstra Bladet(エクストラ・ブラデ)』紙にそう語ったマグヌッセンは、次のように付け加えた。

「僕たちのは2016年から使っているものなんだ。そして今は2022年だ。それはF1では10万年にあたるよ」。

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