エステバン・オコンが、ルノーのワークスF1チームであるアルピーヌはフェルナンド・アロンソがいなくなってもF1で前進し続けることができると主張した。
2005年と2006年のF1チャンピオンである41歳のアロンソは、2023年にはアストンマーティンに移籍することが決まっている。
その後任ドライバーとして2023年にアルピーヌでオコンの新たなチームメートになるのは、オコンと同じフランス出身のピエール・ガスリー(現アルファタウリ)だと考えられている。
このニュースは今週末の鈴鹿で発表される可能性があるとも言われており、アルファタウリは2023年にはオランダ人ドライバーのニック・デ・フリースを角田裕毅のチームメートとして起用することになると伝えられている。
■誰がチームメートになっても気にしないとオコン
今週末に鈴鹿で開催される2022年F1第18戦日本GP(9日決勝)を前に東京で行われたアルピーヌのイベントで、スペインのスポーツ紙『Marca(マルカ)』から2023年にチームメートが変わることについて質問されたオコンは、次のように答えた。
「それについてはあまり気にしていないんだ」
「大事なのは以前と同じように自分の仕事をすることなんだ。つまり、マシンの開発でチームをリードし、自分のフィードバックを提供することだ。それはもうすでにやっていることだからね」
「誰が来ても、僕がチームの中で最も経験豊富なドライバーであり、僕の方がチームのことをよく知っていることがわかると思うよ。でも、チームが適切なチームメートを選んでくれることもわかっているよ」
■アルピーヌの信頼性問題は正しい方向に進んでいる
今季限りでアルピーヌと決別することになるアロンソだが、先週末に行われたシンガポールGPをエンジントラブルでリタイアした後、今季はF1マシン信頼性問題によって60ポイント以上も失っているとアルピーヌを非難していた。
そのことについて尋ねられた26歳のオコンは、次のように語った。
「もちろん、そういうことが起こってほしくはないよ。だけど、グリッド全体が問題を抱えているんだ」
「結局のところ、競争力のあるマシンを造ることが一番重要なことなんだけど、このレギュレーションでは、そうするためにはリスクを負わなければならないのが事実だからね」
「だけど、僕たちはもっと信頼性を高めようと努力をしてきたし、僕は正しい方向に進んでいると思っているよ」
■経験豊富なアロンソがいなくなってもアルピーヌは前進できる
オコンはさらに、現役F1ドライバーの中では最も経験豊富なドライバーであり、今でも非常に速さがあるアロンソがいなくなっても、アルピーヌは正しい方向に進み続けるはずだと次のように続けた。
「間違いないよ。僕は自分たちが前進し続けることができると確信している。フェルナンドがチームにいる今と同じようにね」
「フェルナンドはほかのチームに行くわけだし、僕たちもそれを受け入れなければならない。それは仕方がないよ。だけど、僕たちは自分たちが設定した目標を達成できることがわかっているんだ」
そう語ったオコンは、次のように付け加えた。
「フェルナンドがいなくなったら個人的には寂しくなるだろうね。だけど、彼を相手にレースを続けるのは楽しいと思うよ」