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FIA、2021年のF1バジェットキャップ証明交付を10日に延期 依然としてささやかれるレッドブル有罪説

2022年10月06日(木)17:25 pm

F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は、2021年シーズンに各チームがバジェットキャップ(チーム予算上限)ルールを守っていたかどうかを確認する証明書を5日(水)に交付することを予定していた。

だが、FIAはこれを来週の月曜日(10日)まで延期したことが明らかとなった。

■証明書交付が延期された理由は?

現在のうわさによれば、2021年にはレッドブルとアストンマーティンの2チームがバジェットキャップルールで規定されていた年間1億4500万ドル(現在のレートで約210億円)を超えていたものと考えられており、特にレッドブルはかなり大幅に超過していたのではないかも言われている。

FIAが当初予定されていた水曜日ではなく、来週の月曜日までこれを延期した理由は明らかとされていないが、F1オーナーであるリバティ・メディアの意向などもあり、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が2022年のF1ドライバーズタイトル獲得を確定するチャンスがある鈴鹿での日本GP(9日決勝)の盛り上がりに水を差すようなことがないよう配慮したためではないかと考えている者もいるようだ。

また、5日(水)にホンダとの関係強化を発表したレッドブルが、ホンダにとってのホームレースである鈴鹿でのレースが終わるまで証明書交付を待つようFIAに働きかけたのではないかと憶測している者もいるという。

実際のところ、鈴鹿での日本GP以降は、レッドブルとそのセカンドチームであるアルファタウリのF1マシンにHRCではなく、HONDAのロゴがあしらわれることになっている。

■根拠のないうわさに対して警鐘を鳴らしていたFIA

一方、FIAは最近、バジェットキャップ違反に関する「重大で根拠のない憶測や推測」に惑わされることがないようにとする声明を発表していた。

また、その後FIAの職員が不当に機密情報をメルセデスなどに開示したのではないかとのうわさもささやかれるようになったことから、それに関しても「同様に根拠がないことを改めて表明する」とFIAは声明で改めて主張している。

そうしたこともあってか、最近では、うわさされているレッドブルのバジェットキャップ違反が実際にあったとしても、それは軽微であり、FIAが厳しいペナルティを科すことはないだろうという情報が伝えられていた。

■依然としてささやかれるレッドブル有罪説

だが、FIAが証明書の交付日を日本GP決勝の翌日まで延期することが明らかとなったことで、これはやはりレッドブルに重大な違反が認められる可能性が高いことを意味するものではないかと考えている者もいるようだ。

仮に、2021年に大幅なバジェットキャップ違反があったと認定されれば、レッドブルには2021年シーズンのポイント剥奪もしくは失格処分などの厳しいペナルティが科される可能性があると考えられている。

ヨーロッパのメディアの中には、FIAが証明書の交付を延期することにしたのは、レッドブルにどの程度のペナルティを科すことが適当なのかを決めるための時間が足りなくなったためではないかと示唆しているものもあるようだ。

フェルスタッペンのタイトル確定チャンスがある今週末の鈴鹿でのレースがどういう展開となるのかに興味が集まっている中、その翌日に発表されることになるFIAのバジェットキャップ調査結果がどういうものになるのか、そちらにも非常に大きな注目が集まることになるのは間違いない。

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