今週末にはマリーナ・ベイ・ストリート・サーキットで行われる第17戦シンガポールGP(10月2日決勝)が開催されるが、数字的にはそこでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の2年連続でのF1ドライバーズタイトル獲得が決まる可能性がある。
現在、フェルスタッペンは残り6戦となった時点でランキング2番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)に116ポイント差、ランキング3番手に位置しているチームメートのセルジオ・ペレスに125ポイント差をつけている。
■シンガポールでのタイトル確定はフェルスタッペンの勝利が必須条件
シンガポールでフェルスタッペンがタイトル獲得を決めるための最低条件は優勝することだ。仮にフェルスタッペンが2位以下でレースを終えれば、ほかのドライバーの結果を問わず、タイトル獲得は次戦以降に持ち越しとなる。
だが、シンガポールGPでフェルスタッペンが優勝した場合、ファステストラップポイントを計算に入れなければ、ルクレールが9位以下、ペレスが4位以下であればフェルスタッペンのタイトルが確定することになる。
仮にフェルスタッペンが優勝し、ファステストラップを刻んで1ポイントを上積みすれば、ルクレールは8位でもタイトル獲得の望みが消え去ることになる。
ちなみに、フェルスタッペンが優勝すれば、その時点で現在ランキング4番手以下につけているドライバーたちのタイトル獲得のチャンスは完全に消えることになる。
■現実的に可能性が高いのは鈴鹿でのタイトル確定
ただ、実際のところ、ルクレールが8位もしくは9位以下でレースを終える可能性はそれほど高くはないだろうし、現実的には、タイトル決定は来週末に鈴鹿で行われる第18戦日本GP(10月9日決勝)まで持ち越されることになる可能性の方が高いだろう。
しかし、仮に鈴鹿で確定しなかったとしても、フェルスタッペンのタイトル獲得が決まるのは、時間の問題だ。
だが、こうした状況にあっても、フェルスタッペンは今後のレースで安全策をとるつもりはないと主張している。
■「これからも勝利だけを目指していく」とフェルスタッペン
「以前も言ったし、チームのみんなもそう思っていると僕は思うけれど、僕たちはもっと多くのレースに勝ちたいと思っているよ」
そう語った24歳のオランダ出身ドライバーは、次のように続けた。
「安全策をとって、2位や3位でも満足だなんて言うわけにはいかないよ。僕たちはほかのチームに勝たせたくないんだ」
「そんなことを考え始めたら、結局はミスを犯してしまうものだよ」。